akon2.00βのよっぱらいの戯言

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まどわされない思考

 

 

不惑になればまどわされないっていう問題じゃないことは体験している。

ちなみに、不惑不或の誤り(誤記)だったという説がある。

論語の時代には「心」という概念がなかったので、「惑」という字はなかったという説。

不或→「自分の殻を破れ」となる。

 

原題のIrrationalというのは「不合理な、馬鹿げた、道理のわからない」を「まどわされない」と意訳するのはいかがなものであろうか。

 

 要約

さまざまな誤謬に陥りやすいが、どのような理由で間違いを冒す方法を知り、エビデンスに基づいて自分の信念を批判的に検証することが大切。

論理構造を誤ったり、思い込みにとらわれたりしがちである。自分の信念に都合良い事実だけを過度に重視してしまうと、それを否定する事実を見逃し、誤りに陥ってしまう。

・ 反証可能な考えだけを対象として、都合の悪いエビデンスであっても排除せずに受けいれる。自分の信念を批判的にとらえ、誤りに気づいたら修正していく科学者的な態度でいることが重要。

 

序章 不条理と残虐行為

スタニスラフ・ペトロフ

https://wired.jp/2017/09/27/officer-who-saved-the-world/

 

ヴァシーリイ・アルヒーポフ

https://jp.rbth.com/history/79272-cuba-kiki-eiyu

 

大衆を冷静にさせてはならない。

失敗や間違いを認めてはならない。

敵の中にも優れた部分があると認めてはならない。

代替案の余地を残してはならない。

非難を受け入れてはならない。

一時に一人の敵に集中し、何か不都合があればすべてそいつの責任にする。

人は小さな嘘より大きな嘘を信じやすい。そして何度も繰り返せば、大衆は遅かれ早かれ信じる。

アドルフ・ヒトラー

 

話術において本当に重要なことはたった一つしかない。すなわち、繰り返しだ。

ナポレオン

 

第1部 理性の欠如

第2章 暴かれた不条理

否定的前提から肯定的結論

 

第3章 うまくつながらないーーノン・セクイトゥール

ノン・セクイトゥール→論証の誤謬

誤解を生む極端例の誤謬あるいは事例証拠の誤用

基準率の錯覚

事例証拠の誤用、チェリーピッキングの誤謬もしくは不完全証拠の誤謬

論理への議論、もしくは誤謬の誤謬

 

第2部 単純な真実?

第4章 細部に宿る悪魔

単一原因の誤謬、もしくは還元主義的誤謬

誤ったジレンマ、もしくは誤った二分法

 

第6章 本質という妄想

本質に訴える論証という非形式的誤謬

→数多くの実存するグループに対して、客観的な方法で決定的な特徴を定めるのではなく

特定の特徴を挙げ連ねて、それが本質だと主張する。

 

本質主義

→あらゆる物事、概念、あるいはグループには、それらのアイデンティティの本質となる一連の特質がある

 

ある物事をその物事たらしめ、それがなければその物事はその物事でありえない特徴

 

人類のDNA配列の99.9パーセントは同じだ。

科学的にみると人種という言葉は役立たない。

 

もともと日航が強い軽度で生活するために暗い肌が適していた。

光が少ない環境でもビタミンDの生成を最大限にするために、肌の色素を減らして明るい肌に、青い瞳と明るい髪を獲得した。

同様に、ビタミンDを多く摂取するために牛乳を消化する能力も獲得した。

 

アイルランドの19人に一人が嚢胞性線維症の遺伝子を持っている。

絶滅を避けるには多様性が欠かせない。

 

真のスコットランド人論法

第7章 おとり戦略

 

藁人形(ストローマン)論法→おとり戦略

非形式的誤謬のほとんどが因果の誤謬

循環論法、論点先取

 

第3部 思考に潜む罠

第8章 生きているビン・ラディンと死んでいるビン・ラディン

 

動機づけられた推論は鑑賞バイアスと密接に関連している

アイデンティティ保護的認知

「価値を認められたグループから不協和音として阻害されるのを防ぐために、個人はそのグループを特徴づける価値を脅かす事実情報に無意識のうちに抵抗する」

 

EVP(電子音声現象)

アボフェニア→無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用

 

金縛り、筋弛緩は、夢を見ながら体を動かすことを防ぐ働きがある。

 

第11章 大いなる期待

フォアラー効果

バーナス文

プラセボ効果→ノセボ効果

EHS(電磁過敏症)EMR(電磁放射)に対してアレルギー反応を示す。

 

第4部 嘘、大嘘、そして統計

第12章 偶然と確率

99.99%の精度で検査で陽性だった場合の感染している確率は50%ということをベイズの定理で説明している。P.246

https://diamond.jp/articles/-/239458

 

第13章 相関と因果

シンプソンのパラドックス

交錯変数

 

第14章 大きさの問題

 "Why Most Published Research Findings Are False(なぜ発表された研究成果のほとんどは偽であるのか)" John P. A. Ioannidis

・ある科学分野で実施された調査の規模が小さいほど、研究結果が正しい可能性は低くなる。

・ある科学分野において、効果量が少ないほど、研究結果が正しい可能性は低くなる。

・ある科学分野において、検出された関係の数が多く、選択肢が少ないほど、研究結果が正しい可能性は低くなる。

・ある科学分野において、研究デザイン、定義、結果、分析法の柔軟性が高いほど、研究結果が正しい可能性は低くなる。

・ある科学分野において、金銭的なあるいはほかの利害、もしくは先入観が強いほど、研究結果が正しい可能性は低くなる。

・ある科学分野が熱いほど(関与している研究チームが多いほど)、研究結果が正しい可能性は低くなる。

 

第5部 世界のニュース

第15章 バランスのひずみ

いつわりのバランス

 

第16章 エコーチャンバーで生まれる物語

Cass R. Sunsteinサイバーカスケード

-エコーチェンバー

-フィルターバブルス→イーライ・バリザー

一次情報を当たろうという当たり前の話ができていない。

 

第19章 科学と疑似科学

ホメオパシー

 

疑似科学の見分け方

エビデンスの質: 裏付けとなるデータと明確な方法論がなく、逸話や他人の証言が根拠の大部分を占める場合は、その主張は疑わしいとみなすべきである。
権威: 疑似科学の主張はエビデンスよりも専門家の社会的な権威に焦点を当てることが多い。
ロジック: ノン・セクイトゥール(論証の誤謬)が見つかる場合は、結論は疑わしい。複雑な状況に対してたった一つの原因や解決策を提示しているような極端に単純な主張にも用心したほうがいい。
検証可能な主張: 反証する方法がない場合は科学的ではない。第三者による調査で検証できないものは疑似科学である可能性が高い。
網羅的なエビデンス: 仮説は、都合のいいエビデンスだけをチェリーピッキング(恣意的に選別)するのではなく、エビデンスのすべてを考慮しなければならない。
オッカムの剃刀: 主張が数多くの補足的な主張に依存していて、データをよりよく説明できる仮説がほかにもあるのなら、補足的な主張を正当化するには強力な証拠がなければならない。
立証責任: 主張をした者にそれを立証する責任がある。他人に反証する義務はない。立証責任を人に預けようとする態度は、悪徳科学の危険な兆候だと言える。

 

第21章 健全な疑い方

論拠→前提は主張されている結論につながっているか

人的要因→何らかのバイアスが論証に含まれていないか。

情報源→情報の出どころはどこか。

定量化→その主張は定量化できるか

科学→主張は検証可能か。

 

目次

はじめに

序章 不条理と残虐行為

 

第一部 理性の欠如

第一章 あやしげな主張

第二章 暴かれた不条理

第三章 うまくつながらないーーノン・セクイトゥール

 

第二部 単純な真実?

第四章 細部に宿る悪魔

第五章 火のない煙

第六章 本質という妄想

第七章 おとり戦略

 

第三部 思考に潜む罠

第八章 生きているビン・ラディンと死んでいるビン・ラディン

第九章 記憶

第一〇章 心に浮かぶ短剣

第一一章 大いなる期待

 

第四部 嘘、大嘘、そして統計

第一二章 偶然と確率

第一三章 相関と因果

第一四章 大きさの問題

 

第五部 世界のニュース

第一五章 バランスのひずみ

第一六章 エコーチャンバーで生まれる物語

第一七章 怒りのからくり

第一八章 悪のインフルエンサー

 

第六部 暗闇に立つろうそく

第一九章 科学と疑似科学

第二〇章 カーゴ・カルトの出現

第二一章 健全な疑い方

終わりに