akon2.00βのよっぱらいの戯言

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恐れのない組織

 

 

仏教が(韓国を経由して)中国から伝来したように(しかも、最澄中国語がわからないかった)、とくに字面から「想像した」意味で心理的安全性「だけ」をとりあげられることがあるので、心理的安全の提唱者はどうなのかと思って読んでみた。

 

本書のタイトルが「恐れのない組織」であり、本書で書かれているように、心理的安全性は土台であり、他の四つの要因(明瞭さ、意味、信頼関係、影響力)も重要である。

 

フィアレス=不安も恐れのないなので、本書のタイトルの意味も「不安も恐れのない組織」である。

 

 

心理的安全性とは
・みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化
・対人関係のリスクを取っても安全だと信じられる職場環境
→意義ある考えや疑問や懸念に関して率直に話しても大丈夫
・失敗しても支援を求めても、他の人たちが冷たい反応を示すことは無く、むしろ率直であることが推奨されている


職場の心理的安全性の実現はリーダーにかかっている
リーダーは心理的に安全な企業風土、従業員が不安を覚えることなくアイデアを提供し、情報を共有し、ミスを報告する風土をつくらなければならない。

 

成果を上げるチームほどミスが多い
→成果の高いチームは何でも率直に言えるからミスの報告が多い
→成果の低いチームは恐怖や体面を気にしてミスの報告が少ない

 

不安によって学習と協働が阻害される。

 

心理的安全性についての誤解

・感じよくふるまうこととは関係ない。

・性格の問題ではない

・信頼の別名ではない

・目標達成基準を下げることではない

心理的安全性が高く、業績基準が低いと、快適ゾーン

心理的安全性が高く、業績基準が高いと、学習および高ばふぉへマンスゾーン

心理的安全性が低く、業績基準が低いと、無気力ゾーン

心理的安全性が低く、業績基準が高いと、不安ゾーン

 

学習を後押しする職場環境

・失敗から学ぶ

・質の向上

ラーン・ホワット(自主的な行動)は心理的安全性には関係なく、

心理的安全性があれば、対人関係のリスクを克服し、ラーン・ハウ(チームベースの学習であり、知識を共有したり、提案したり、よりよいアプローチをブレーンストーミングで話し合ったりと言った行動)の行動がとりやすくなる。

・次善の策を減らす

・自信がないときに知識を共有する

 

心理的安全性はVUCA世界で高パフォーマンスを上げるためには不可欠

 

心理的安全性が確立されていれば、組織において、学習、エンゲージメント、パフォーマンスに効果がある。

 

よい知らせしか歓迎しないリーダーは、不安を生み出し、そのせいで真実の声が聞こえなくなってしまう。

 

高い基準の設定とよいマネジメントを、多くのマネージャは混同している。

 

心理的安全性が欠けていると、うまくいっているという錯覚が生まれ、やがてビジネス上の重大な失敗を引き起こしてしまう。

 

不十分な点に関して早く情報を出すと、将来起こるかもしれない大失敗の規模と影響をおよそ常に小さくできる。

 

沈黙の文化は危険な文化

 

心理的安全性の三点セット

・率直さ

・透明性

・失敗から学ぶこと

 

失敗できないことが本当の失敗

 

心理的安全性を確立するためのリーダーのツールキット

①土台をつくる
 ●仕事をフレーミングする
②参加を求める
 ●状況的謙虚さ
 ●発言を引き出す問い
③生産的に対応する
 ●感謝を表す
 ●失敗を恥ずかしいものではないとする
 ●明確な違反について処罰する

 

インクルージョンとビロンギング(自分らしさを発揮しながら組織に関われる心地よさ)を実現できている組織は、心理的に安全な職場である。

 

51,598

これは、エイミー・エドモンドソン教授の論文と書籍が引用された総回数である(2021年1月4日のグーグル・スカラーより)心理的安全性を初めて提唱した論文の引用回数は8810回。

 

間違いを伝える。失敗する。助けを求める。これらの行動こそが組織の力の源泉であり、これらの行動なくして組織の学習力や創造力は高まらない。

 

目次

はじめに
複雑で不確実な世界で成功するために必要なもの
失敗からの発見
本書のあらまし
第1部 心理的安全性のパワー
第1章 土台
無意識に計算をする人たち
心理的に安全な職場を構想する
予想外の発見
巨人の肩の上に立つ
不安によって意欲をうまく引き出せない理由
心理的安全性についての誤解
心理的安全性を測定する
心理的安全性だけでは十分ではない
第2章 研究の軌跡
得点などではない
調査研究
1蔓延する沈黙
2学習を後押しする職場環境
3心理的安全性がパフォーマンスにとって重要である理由
4心理的安全性を得ている従業員は、エンゲージしている従業員である
5特別な構成要素としての心理的安全性
研究を実践に活かす
第2部 職場の心理的安全性
第3章 回避できる失敗
厳しい基準
ストレッチ目標を伸ばす
真実を恐れる
誰が監督官を監督するのか
回避できる失敗を回避する
戦略に、機敏なアプローチを使う
第4章 危険な沈黙
率直に意見を言えない
口にされなかったこと
権威に対する過信
沈黙の文化
ソーシャル・メディア全盛時代における沈黙
第5章 フィアレスな職場
率直さを実現する
徹底した率直さ
「無知の人」になる
失敗がその役割を果たすとき
従業員を大切にする
心理的に安全な職場環境からの学び
第6章 無事に
自分の言葉を使う
一人はみんなのためにみんなは一人のために
労働者の安全のために率直に話す
ホワイトボードによる透明性
能力を発揮させる
第3部フィアレスな組織を作る
第7章 実現させる
リーダーのツールキット
心理的安全性の土台のつくり方
人々が発言できるように、参加を求める方法
率直な発言(その質がどうであれ)に対して生産的に対応する方法
リーダーの自己評価
第8章 次に何が起きるのか
絶え間ない再生
とことん話し合って行う意思決定
沈黙の声を聞く
笑えない冗談
心理的安全性に関する、よくある質問
風上に向かってジグザグに進む