狩猟採取民と思われていた縄文人は、ダイズ(ツルマメ)とアズキ(ヤブツルアズキ)を栽培化し、球根類(ムカゴ、鱗茎(ユリ、ノビル、アサツキ、ニンニク、ヒガンバナ))を栽培し、クリ林やウルシ林を育て、森林資源を管理していた。
東北・関東・北陸地方の縄文人はクリを好み、西日本の縄文人はドングリを好む
縄文カレンダー
→縄文時代の食料の季節変化を円に書いて表したもの
https://www.pref.toyama.jp/3041/miryokukankou/bunka/bunkazai/maibun/odake/kankyo.html
※古代米(赤米と黒米をつかっている。農学的分類ではない)をつかった国立歴史民俗博物館内レストランの古代カレーが気になる。
目次
1 「人と植物の関わりの文化史」をもっと知ろう!(工藤雄一郎)
2 縄文人の植物利用─新しい研究法からみえてきたこと─(佐々木由香)
3 縄文人は森をどのように利用したのか(能城修一)
5 縄文人がウルシに出会ったのはいつ?(鈴木三男)
6 適材適所の縄文人─下宅部遺跡─(千葉敏朗)
7 下宅部遺跡の漆関係資料からわかること(永嶋正春)
8 縄文人と植物との関わり─花粉からわかったこと─(吉川昌伸)
9 イネと出会った縄文人─縄文時代から弥生時代へ─(那須浩郞)
コラム1) かごや縄の素材はなに?植物珪酸体で調べる(米田恭子・ 佐々木由香)
コラム2) 植物繊維の見分け方(小林和貴)
コラム3) イネを食べなかった縄文コクゾウムシ(小畑弘己)
コラム4) 土器づくりの敷物は?(真邉彩)
コラム5) 植物の年代をはかる(坂本稔)
コラム6) 縄文土器のおこげの正体は?(工藤雄一郎)
コラム7) たねが語る人の暮らし(百原新)
コラム8) 果実でウルシが見分けられるか(吉川純子)
コラム9) アサを育てる・使う(篠崎茂雄)
コラム10) デンプンからわかる食べ物(渋谷綾子)
(付録)くらしの植物苑に行こう!(工藤雄一郎・山村聡)