akon2.00βのよっぱらいの戯言

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座して死を待つよりも

ドメインナレッジがレベルアップしたので、 備忘録として、書き留めておきます。売り手と買い手との間を取り持って、口銭をいただくのが、レガシーな商社のビジネスモデルですが、鉄の商売に関しては、売り手と買い手が直接、商談して、口銭が振ってきます。なぜ、こんな濡れ手に泡のビジネスが成り立つのかは、勉強していただくとして、口銭はパーセンテージなので、市況に影響されるのは、容易に想像できるかと思いますが、どのくらい影響されるかといいますと、原油が1ドル変動するとバーレルあたり20億円、鉄が1ドル変動するとトンあたり25億円が、ちゃりちゃりんと転がり込んできます。ちなみに為替は1ドル当たり15億円。すごさがおわかりいただけると思います。
#正確なデータが知りたいという奇特な方は各社のIRを読むともっと面白いことがわかります。
魅力的な口銭ビジネスですよね。いつまでも、続くとは思っていないけど、なかなかぬけられないぬるま湯というやつです。一方、いつまで、鉄業界の好況がつづくかといいいますと、ひとりあたり鋼材消費量が欧米は424キログラムに対して、インド41、中国286などので、このくらいまで、需要があると予想されています。しかし、インド、中国では、自前で高炉を建設しはじめているので、黄金期は短く、奈落の底がみえています。ちなみに、鉄の世界でも、日本の技術的優位性は電磁鋼板と薄板(しぼり)くらいしかなく、技術立国日本はここでも幻想らしい。したがって、三国間貿易とか、ノックダウンとかのありきたりのビジネスモデルの変更だけでなく、イノベーションを模索しているようです。ダンピングにひっかかってしまい、米国に輸出できないという逆境に耐えてきた鉄業界ですから、必殺技がみれるかもしれません。商社としては、CO2の排出は、3%が新日鉄、2%が東電なので、排出権ビジネスなんて狙っているのでしょうね。