運ではないもの(能力)のように見え、運ではないものと受け取られているが、実際は運であるもの、そして、もっとも一般的に、たまたまではないもの(決まっているも)のようにみえ、たまたまではないものと受け取られているが実際にはたまたまである。
左の列を右の列と勘違いする
■一般
運→能力
偶然性→必然性
確率的→確定的
信念、憶測→知識、確信
理論→現美
逸話、まぐれ→因果、法則
予選→予言
■市場でのパフォーマンス
運がいいだけのバカ→能力のある投資家
生存バイアス→市場に打ち克つ
■金融
ボラティリティ→リターン(ドリフト)
確率変数→確定変数
■物理学・工学
ノイズ→シグナル
■文芸評論
該当なし→象徵
(文芸評論家というのは自分たちの頭では理解できないものには名前をつけないようだ)
■科学哲学
主觀的確率→客観的確率
帰納→演繹
総合命題→分析命題
■一般哲学
偶然→確実
偶然→必然
偶然→あり得るすべての世界で真
進化に見えたものは単なるばらつきで、実は退化であったりする。
私たちの脳は、非線形性を扱うようにはできていない。二つの変数の間に因果関係がある場合、原因のほうの変数が安定していれば結果のほうの変数も必ず安定していると思う。したがって、非線形なまれな事象の性質が理解できない。
私たちは、成功すればそれは自分の能力のおかげ、失敗すればそれは運が悪かっただけだと考えるのである。
ルーカス批判
人々が合理的なら、過去のデータを使って予測可能なパターンを見つけ、それに適応するから、過去の情報は将来を予測するのにはまったく使えなくなる。
将来を予測する道具として、過去のデータを使い、リスクを測定することは、分布が定常的でない可能性があるというだけで、間違っている。
・検証が行われ、適切な形で否定(反証)されて、間違っていることがすでに分かっている理論
・まだ反証が成功していないので、間違っているかどうかはわからないけど、間違っていることが証明される可能性のある理論
つまり、理論は正しいことはない。
人間の記憶は帰納的推論を行う大規模な機械だ。
具体的なことをたくさん集めて、一般化することが帰納である。
ルーレット盤は、非常に高い統計的有意性で、ランダムではない。
→参照事例問題
真のランダム性が得られるのは理論だけ。