目次を見ればわかるように自著(鈍牛にも角がある、捨てる神に拾う神、男たちの履歴書、勝利のヒント、田中角栄回想録、オヤジとわたし、けもの道を抜け、平場を歩め、駕籠に乗る人、担ぐ人、宰相の器、元気が出る言葉、権力の司祭たち、意志あれば道あり、政治家は「悪党」に限る、渡る世間の裏話)からもってきた「知恵」に解説を加えたもの。つまり、早川茂三の本はこれ一冊読めば事足りる。
1章 空は落ちてこない
空は落ちてこない
→鈍牛にも角がある
失敗はイヤというほど、したほうがいい
→捨てる神に拾う神
些事ゆるがせにすべからず
→捨てる神に拾う神
→約束したら守る。人の嫌がることを進んでやる。他人のために汗を流す。
自分でやれ、甘えるな、迷惑をかけるな
→男たちの履歴書
みんなの前で褒めろ、二人きりのときに叱れ
→勝利のヒント
親にはちょっぴり心配させたほうがいい
→捨てる神に拾う神
→親は子供が安心させると年を取る。
人間との接し方は、戦略や戦術ではない
→田中角栄回想録
意志あれば道あり
→オヤジとわたし
真の勇者は優しい人である
→鈍牛にも角がある
相手の目を見て、大きな声で話せ
→けもの道を抜け、平場を歩め
馬鹿にされても、いちいちカッカするな
→捨てる神に拾う神
心ある人は、いつも変わらない
→オヤジとわたし
人は神にもなれるし、サルにもなる
→駕籠に乗る人、担ぐ人
心せよ、惻隠の情
→捨てる神に拾う神
2章 一剣を磨く
人を掴む
→駕籠に乗る人、担ぐ人
→すぐれた指導者は、人間を好き嫌いしない。能力を見分けて、要所に配置する。進むべき方法を明確に示し、後は裁量に任せる。肝心なのは大事を任せられる人を見つけること。
世間で何よりも恐ろしいのは人の口だ
→男たちの履歴書
電話ほど恐ろしいものはない
→駕籠に乗る人、担ぐ人
頂上を極めるためには敵を減らせ
→宰相の器
喧嘩は気力だ
→男たちの履歴書
火の玉になって突き進めば、部下はついてくる
→男たちの履歴書
中途半端な知識が足元をふらつかせる
→元気が出る言葉
一剣を磨く
→捨てる神に拾う神
超一流の人は誤字、脱字が多い
→勝利のヒント
作り事の話をしても、嘘はすぐ、ばれる
→捨てる神に拾う神
権力の周りには、おべっか使いが集まる
→元気が出る言葉
親友を作る鉄則
→男たちの履歴書
→約束を守り、些細なことでもキチンと処理し、嘘をつかないこと
事実が最大の説得力を持つ
→けもの道を抜け、平場を歩め
手柄は先輩、同僚に譲れ
→鈍牛にも角がある
3章 若者よ、頑固であれ
本当の雄弁は相手の心をとらえる
→捨てる神に拾う神
最初からスマートな紳士はいない
→捨てる神に拾う神
選挙に僥倖はない
→オヤジとわたし
よく眠り、しっかりメシを食え
→鈍牛にも角がある
真理はいつも簡潔、具体的、平明である
→オヤジとわたし
→難しい言葉でしか説明できないことは、どこかに嘘がある。
秀才は大衆のハートが掴めない
→けもの道を抜け、平場を歩め
→秀才は面白くない
いつまでもあると思うな親とカネ
→オヤジとわたし
若者よ、頑固であれ
→捨てる神に拾う神
カネと女は追いかければ逃げていく
→捨てる神に拾う神
若さは、それだけでも力だ
→捨てる神に拾う神
孤立無援の人は、前進、また前進するだけである
→捨てる神に拾う神
日本人は熱しやすく、また、さめやすい
→権力の司祭たち
大切なのは、がむしゃら精神、それにくそったれ根性だ
→意志あれば道あり
話し上手になるには、場数を踏むことだ
→捨てる神に拾う神
三章 悪評を恐れず
手が早いというのは、性、善なる人である 社会である
→捨てる神に拾う神
悪評を恐れず
→捨てる神に拾う神
高齢化社会とは嫉妬社会である
→宰相の器
トップは常に孤独だ
→宰相の器
勝利の要諦は全力投球、総力戦
→宰相の器
政治とは結果責任の世界である
→宰相の器
結論を初めに言え、理由は三つにしろ
→捨てる神に拾う神
子の言うこと八、九聞くな
→意志あれば道あり
→子供の自主独立という芽を摘んでしまう
自分に忠実であれ、他人にも忠実になる
普通の人であることがいい
→捨てる神に拾う神
→相手は身構えないし、油断する
人間の生き甲斐は、世間に必要とされているという実感だ
→意志あれば道あり
この世は弱肉強食のジャングルである
→元気が出る言葉
先生と言われるほどの馬鹿でなし
→元気が出る言葉
先例がない、だからやる
→勝利のヒント
レアリストが成功する
→宰相の器
5章 脇は甘く、懐は深く
かみさんを大事にしていれば、万事、平和だ
→オヤジとわたし
ほう、なるほど、さすが、なんと
→勝利のヒント
→竹下登流、相手の喜ばせ方
カネは、心して渡せ
→駕籠に乗る人、担ぐ人
わが子には洗いざらい何でも話し、見せたほうがいい
→鈍牛にも角がある
プリーズ、サンキューがよい。
→元気が出る言葉
政治とは説得の技術だ
→政治家は「悪党」に限る。
インテリ、文化人は陰湿で執念深い
→政治家は「悪党」に限る。
管理職は部下のやる気を引っぱり出せ
→勝利のヒント
一に体力、二に気力、三、四がなくて五に頭
→鈍牛にも角がある
日本人とは本質的に農耕民族である
→宰相の器
ワキは甘く、フトコロは深く
→捨てる神に拾う神
→こうゆうひとに人は集まってくる
人前で一番のタブーは自慢話だ
→元気が出る言葉
駕籠に乗る人、担ぐ人
→田中角栄回想録
足して二で割る
→意志あれば道あり
→狩猟民族と農耕民族の特性を足して二で割る行動様式の追求が必要
→欧米ではドアを内開きに作る。外開きにすると、外に家具を積まれてでれなくなる。
6章 政治とは生活である
最後に勝負を決めるのはエネルギーだ
→駕籠に乗る人、担ぐ人
夜店のキリスト
→政治家は「悪党」に限る。
→汚職は国を滅ぼさない。正義が国を滅ぼす
政治を軽蔑することはやさしい
→権力の司祭たち
→いつまで、政治を軽蔑していれば、それだけの政治しか受け取ることができなくなる。
政治とは生活である
→オヤジとわたし
一番いいのはジジ転がしだ
→宰相の器
日本は車座社会の連合集団である
→権力の司祭たち
指導者の条件
→けもの道を抜け、平場を歩め
→洞察力、決断力、実行力、情熱。日本ではこれに加えて、人脈、情報量、専門知識、経験、気配りが必要である。
この世は嫉妬の大海である
→男たちの履歴書
物真似のうまい人間に大物はいない
→宰相の器
人の世の定法
→鈍牛にも角がある
→羽振りのいい時は人垣を作るが、いったん落ち目になると、掌を返して、立ち去ってしまう。
まず、自分の足元に注意を払え
→男たちの履歴書
秘書を見れば、政治家の器量もわかる
→駕籠に乗る人、担ぐ人
窓口天皇
→宰相の器
→課の実権は、課長補佐、万年課長が握る。
→エリート課長は二年でいなくなるが、ノンキャリアが面従腹背すれば、政策は軌道に乗らない
最後に笑うのは、丈夫で長持ちの人だ
→鈍牛にも角がある
7章 人生は間だよ
勝ち続けることが指揮官の宿命だ
→政治家は「悪党」に限る。
女の心は、山の如し
→宰相の器
感性の原点は親孝行にあり
→渡る世間の裏話
体の芯で喜びを味わうことが大切だ
→けもの道を抜け、平場を歩め
古いと子どもが言ったら怒鳴りつけろ
→勝利のヒント
人生は間だよ
→けもの道を抜け、平場を歩め
昨日のホームランでは、今日の勝負に勝てない
→意志あれば道あり
この世に不労所得はない
→捨てる神に拾う神
前向きの、かすかな緊張が健康を作る
→勝利のヒント
触らぬ神に祟りなし
→捨てる神に拾う神
女はドライな脳、男はウェットな脳
→勝利のヒント
→カキクケコを実行せよ。カは感動、キは興味、ク工夫、ケは健康、コは恋。
自足と平安の裡に天界へ旅立てる人が勝者だ
→オヤジとわたし
睦まじくいるには、愚かでいるほうがいい
→勝利のヒント
葬式をキチンと仕切れて一人前だ
→駕籠に乗る人、担ぐ人
→狭い路地を傘が邪魔して車が通りない。こんなとき角栄は傘を遠慮してすぶぬれになる。