akon2.00βのよっぱらいの戯言

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「長英逃亡」に学ぶ翻訳のあり方

長英逃亡 今年は吉村昭を読破しようと思っている。500冊くらいあるのでしょうか(アシモフも500冊くらいあるのでどちらにするかは迷った)。
さて、主人公の高野長英が、医者というよりも蘭学者と知られているのは、語学の能力が高かったからだと思っています。で、彼の時代には、医学書は適した訳語が定着していた。兵書に関しては、まだ、定着した訳語がなかった。まるで今日のIT分野のように。
で、彼の翻訳ポリシーに共感できたので、メモった。

・原文どおりに訳しても、理解されない
・このため、註をつける
・直訳で意味が通じなければ、思い切って意訳する。
・さらに、意味不明ならば、原語をそのままのせる

なんとなく、意味が通じないのに、直訳している本が多いと思うのは、気のせいだろうか。