akon2.00βのよっぱらいの戯言

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オオカミ少女はいなかった

 

 

 


オオカミ少女はいなかった

・動物学的にオオカミは人間を育てることはない。

・オオカミの乳の成分を、人間の赤ん坊は消化できない。

・ある動物がほかの動物種の子どもを育てることはできない。

 

サブリミナル効果は実験があいまい。

・1950年代に1秒の1/3000の間だけ画面を映写できなかった。

・提示時間が1/100以下なら、画面は1/100以下の光量になり、脳どころか網膜すら刺激しない。

・映画を映写しながら、なにも映されていない暗い瞬間に同期させて1/3000秒だけ別の画面は映写できない。

 

3色の虹

・色を表す単語が非常に多い言語もあれば、少ない言語もある。

・少ない言語の文化圏の人間は中間色が認識できないのではなく、単に色を分ける境界線が異なるだけで、人間の目には無限のグラデーションが見えている。

・ホピ語には時間表現はある。

 

双子はどれだけ似ているか

・一卵性の双子を一緒に育てると差異が大きくなり、ばらばらに育てると差異が小さくなるという双子のパラドクス(一緒にいるので、それぞれ反目しあうということ)

 

心音を聞かせると安らぐか

・赤ちゃんを目の前にさしだされると、左胸に赤ちゃんの頭が来るように抱く人が圧倒的に多い(側性化)。右利き左利きでもあまり関係がない。

 

算数をする馬

・動物ならではの鋭い感覚で、周囲の人間の感情のブレを読み取っているだけ。

・すべての実験の結果は、実験を行う側のバイアスがかかっている。

 

記憶はどこに宿るのか

プラナリアウズムシとも呼ばれる扁形動物で、神経や消化管はあるが骨や血管はなく、脳を持つもっとも原子的な生物。

(1)プラナリアは条件付けすることができる

(2)条件付けされた個体を2つに切って再生させると、再生した両方の個体に学習した記憶が受け継がれる。

(3)学習した個体を切り刻んで別のプラナリアに食べさせると、食べた個体に記憶が移行する。

 

プラナリアは、栄養の摂取は貪食作用によって、物質はほぼそのまま体の中に取り込まれる。人間は食べることによって脳内に取り込むことは難しい。

 

行動主義的教育論

・赤ん坊はまったくの白紙であって、条件付けによって育てられない。

・徹底的な管理教育で、望むとおりの子供に育てることは可能だろうか。

・その時の発達心理学の主流によって、推奨される育児方法は変化する。

 

心理学の過去は長いが、歴史は短い
ヘルマン・エビングハウスが言った言葉が、
「心理学の歴史は短い」となってひとり歩きした。
ヘルマン・エビングハウスの意図は、心理学が科学の一つとして認められるようになったのは最近のことだということ。

 

その他の神話

モーツァルトを聞くと頭の回転がよくなる。

・ロールシャッフルテストでその人の性格を診断できる。

・男らしさ・女らしさは生まれつきのものではなく、文化によって決まる。

 

目次
1章 オオカミ少女はいなかった―アマラとカマラの物語
2章 まぼろしのサブリミナル―マスメディアが作り出した神話
3章 3色の虹?―言語・文化相対仮説をめぐる問題
4章 バートのデータ捏造事件―そしてふたごをめぐるミステリー
5章 なぜ母親は赤ちゃんを左胸で抱くか―ソークの説をめぐる問題
6章 実験者が結果を作り出す?―クレヴァー・ハンスとニム・チンプスキー
7章 プラナリアの学習実験―記憶物質とマコーネルをめぐる事件
8章 ワトソンとアルバート坊や―恐怖条件づけとワトソンの育児書
9章 心理学の歴史は短いか―心理学のウサン臭さを消すために