akon2.00βのよっぱらいの戯言

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残酷な進化論

 

 

心臓自身に血液を送るための冠状動脈は細い。激しく体を動かして血液が一番必要な時に、細い冠状動脈が頑張るので、負荷が大きければ狭心症心筋梗塞が起きやすくなる。

 

魚の肺が進化した理由

水中の酸素は少ないので空気中の酸素も取り込める方が有利

 

鳥の呼吸器には、肺に加えて、気嚢があり、空気の薄いところでも生きていける。

 

窒素の捨て方

陸上生物の場合は、窒素をアンモニア(毒性がある)ではなく尿素にして捨てる。尿素アンモニアより水に溶けにくいので、大量の水を体内にいれなければいけない。つまり、水中生物が陸上生物になり水がないから尿素として排出するように進化したのに、そのために水を飲まなければいけないということになった。

 

塩の辛さは、量ではなく、粒子数。大きな塊ほど辛くない。

 

ミルクを飲める大人は遺伝性疾患「ラクターゼ活性持続症」である。

しかし、酪農が始まりミルクを飲む機会が増えた結果、ラクターゼ活性持続症の人はミルクが飲めるので・・・。より多くの栄養を取り入れ、子供を多く作るのに有利になったので、そのような個体が増えた。その結果、多くの大人が牛乳を飲めるようになった。

 


明暗がわかる眼:クラゲなど。光を感じる細胞がたくさん並んで膜になった網膜が身体の表面(人類の場合は眼球の内表面)にある。
方向がわかる眼:眼点の網膜の真ん中が凹んでカップのような形になっている。カップのどの部分にあたったか、で光が来る方向がわかる。
形がわかる眼:上のカップの入り口をくびれて狭くすると、外から来た光が入口を通るときに一点に集まる。そして入り口を通過すると光線が再び広がり、網膜に上下左右反転した像が映る。
カメラ眼:さらに、光の量やピントを合わせるレンズを当てはめたものが人類の眼。

 

脊椎動物錐体細胞を四種類持っていて四種類の色を見分けることができる。

したがって、初期の哺乳類も錐体細胞を四種類持っていたが、夜行性のため、役に立たないので、二種類になった。霊長類となって木に登って生活するようになって色のついた果実や葉を食べるようになって三種類になった。

 

人類の祖先は、頭頂眼(松果体:光を感知する器官)という三つ目の眼を持っていたが退化した。現在の人類は頭蓋骨の中にあり、ホルモン、メラトニンを分泌するが光は感知できない。

 

 

脊椎はリン酸カルシウムの貯蔵庫。骨の形成に役立ち、硬いリン酸カルシウムは脊髄を守るのに適する。

脊椎が発達する事で、周りに筋肉をつけることもでき、動物の動きは良くなった。

 

環境に合わなかった個体は死ぬが、死ななければ自然淘汰が働かずに、環境に合わせて進化できないので、絶滅する。

 

目次

序章 なぜ私たちは生きているのか
     生きる目的はあるか/台風も「生きて」いる
     生きるようにつくられたのが生物/生きるために食べる

第1部 ヒトは進化の頂点ではない
 第1章 心臓病になるように進化した
     一将功成りて万骨枯る/肺が壊れないための工夫
     心臓を分けて使う/アイスマンが教えてくれること
     心臓は進化の設計ミスか

 第2章 鳥類や恐竜の肺にはかなわない
     なぜキンギョに肺があるか
     釣られた魚がすぐに死ぬ理由
     切ってつなげるのは無理
     魚の血液循環は効率が悪い
     水中生活の苦労/進化のリレー
     哺乳類は日陰者だった

 第3章 腎臓・尿と「存在の偉大な連鎖」
     存在の偉大な連鎖/問題は窒素の捨て方
     卵の中が「尿素辛く」なる
     もっとも優れているのは尿酸
     トカゲと私たちはどちらが優れているか
     ヒトは進化の最後の種ではない

 第4章 ヒトと腸内細菌の微妙な関係
     前と後ろの見分け方
     消化管の中は細菌だらけ
     管腔内消化と膜消化/腸内細菌との競争

 第5章 いまも胃腸は進化している
     大人になってもミルクを飲むなんて
     ラクターゼ活性持続症は自然淘汰で広がった
     ミルクのどこがよいのか
     私たちは旧石器時代の生活をすべきか
     方向性選択と安定化選択/進化は意外に速く進む

 第6章 ヒトの眼はどれくらい「設計ミス」か
     半分できた眼は役に立たない/進化する場合としない場合
     いろいろな眼からわかること
     眼が進化する道はたくさんある
     私たちの眼が進化してきた道/進んだり戻ったりする進化
     私たちの眼は半分できた眼か

第2部 人類はいかにヒトになったか
 第7章 腰痛は人類の宿命だけれど
     昆虫と脊椎動物/魚に脊椎は必要か
     最初の骨は「貯蔵庫」だったか
     脊索があると体が縮まない/「貯蔵庫」から脊椎へ
     立ち上がった脊椎/脊椎の不自然な使われ方
     なぜ5億年も脊椎がなくならなかったか

 第8章 ヒトはチンパンジーより「原始的」か
     足の代わりに手がついている動物
     チンパンジーの手とヒトの手
     私たちの手は独特か/「原始的」と「派生的」
     ヒトとチンパンジーの最終共通祖先

 第9章 自然淘汰と直立二足歩行
     明日のことなど考えない/大きな木に登るには
     小さな木に登るには/なぜチンパンジーはいまも四足歩行か

 第10章 人類が難産になった理由とは
     卑怯なコウモリと骨盤の形/アウストラロピテクスの足跡
     人類はなぜ難産なのか/あちらを立てればこちらが立たず

 第11章 生存闘争か、絶滅か
     ヒト対ウマのマラソン/ヒトは「追いかける」ことは得意
     怠け者のホモ・エレクトゥス/生存闘争の真実
     ダーウィン進化論の誤解

 第12章 一夫一妻制は絶対ではない
     人類が類人猿から分かれた理由/なぜ牙がなくなったか
     直立二足歩行と中間的な社会/人類の本質とは
     類人猿との比較/難産と社会的出産
     ヒトの赤ちゃんは一番世話が焼ける
     私たちは一夫一妻制に向いていないのか

  終章 なぜ私たちは死ぬのか
     細菌は40億歳/寿命は進化によってつくられた
     シンギュラリティはすでに起きている
     「死」が生物を生み出した