akon2.00βのよっぱらいの戯言

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人類の起源論争

 

人体大全でわかっていないとされていたことが確認できた。

 

女の由来、人は海辺で進化した、進化の傷あと、子宮の中のエイリアンの一連の著書の集大成

 

進化とは、有害な遺伝子を淘汰し、役に立つ遺伝子を残すはずではないか。

生き延びるために進化させてきた遺伝子形質が、現代社会の生活と合わない。

 

人間の祖先は遠い昔、ある一時期(化石が見つかっていないミッシング・リンク)を水辺や水中ですごした。

1974年にエチオピアで発見されたルーシー(318万年前の化石人)は、すでに二足歩行していた。

ルーシーの骨はワニやウミガメの卵、カニのツメなどの化石に混ざって発掘された。

 

浅瀬を渡るために二足歩行が始まったという仮定。

 

熱を発散させるために体毛を失ったのに、体温の低下を防ぐために皮下脂肪を獲得したという矛盾。

かつ、走るスピードが落ちる。

 

太る意味

・冬眠する哺乳類は皮下脂肪を蓄える。

・人間の皮下脂肪に近い水生哺乳類は体温調整のために皮下脂肪を蓄える。

 

太っていれば水に浮く。

 

これまでの誤り

生理的な反射作用以外の理由で涙を流す生き物は人間以外では水生の動物だけだと思っていたら、海鳥、ワニ、イグアナ、ヘビ、カメも涙を流すという説は誤りかもしれない。

 

生理的な反射作用で流す涙は、塩分排出のため

 

人だけがエクリン腺が多いので、汗をかくのは人間だけとしたが、他の種も汗をかくことが分かった。

 

喉頭が喉の奥のほうに後退した。

→水生生活で口呼吸するため。

 

12.喋るということ

水生の哺乳類だけが、呼吸を意識的にコントロールできる。

言葉を話すためには、あらかじめ獲得していることが必要な意識的な呼吸のコントロールと発声の種類や音域を広げる喉頭の後退が必須。

 

水生の哺乳類は、音声を用いたエコロケーション(高周波を発し、その反響によって物体の存在を知る方法)を行っている。

 

13.さらなる論争への九つの課題

まだ残る疑問の数々

霊長類のなかで、人間だけなぜ、粘膜が外側にめくれた唇を持っているのか

 

①性

②皮膚

他に例のないほど大きい皮脂腺が無数にあるのか

 

③体毛
無毛以外に、体毛の生えている方向が泳いだ時に体の周りにできる水流の向きになっている。

胸の上部は体毛の分かれ目。肩よりちょっと下がった位置に、水平な一本の分かれ目があり、それより上の体毛は上向きに生え、分かれ目より下の体毛は下向きに生えている。

 

④耳

頻繁に泳いでいると、外骨症と呼ばれる、外耳道の鼓膜あたりに骨性のふくらみができる。

 

⑤鼻

鼻孔は顎の方向に向かって下向きについていて、軟骨によって支えられた、一種のふたに覆われていて、水中にもぐって泳いだりするのに便利。

鼻骨をもっている。

人中(鼻の下から上唇の真ん中に向かっている細い溝)は、人間以外の霊長類は持っていない。

 

上唇で鼻の穴をふさぎ、空気が漏れないようにできる。

 

舌を縦に丸める能力がある

 

⑥血液について

海生哺乳類は、血液中の単位体積当たりの赤血球の数を減らしている。

チンパンジーが730万個であるのに対して、人間は510万個。

ヘモグロビン濃度は水生哺乳類は高い。

チンパンジーのヘモグロビン濃度12.2に対して、人間は18.6。

 

水産物を食べる

ルーシーの脳が急激に増大したのは、住んでいた湖のほとり(アフリカ地溝帯)の魚は、タンパク質だけでなく、不飽和脂肪酸を供給した。

 

⑧ヒヒ抗体

アフリカ本土の霊長類に共通しているヒヒ抗体を人類が持たないのは、水によって遮られたから、

 

⑨アファール三角地帯

急激な洪水が起きた。

 

目次

はじめに
1.過去の仮説、未来の仮説

われわれに何が起こったか?

サバンナ説の考えかた

きわめて怪しくなったわけ

モザイク説の考えかた

無視されつづけるアクア説

2.死者からのメッセージ......
わかることとわからないこと

死に場所の選びかた

暮らしたところで死ぬということ

アクア説の考えかた

安心して眠れる場所


3.二本足で歩く前

どう考えるかより、どう歩くか

共通の祖先の移動法

腕の長さと歩行の関係

木から下り、立ちあがって、そのまま歩く

4.歩くためのエネルギー

目的論の落とし穴

歩くこととエネルギー

 

5.登場したさまざまな仮説
仮説の意味

地平線見渡し説(警戒説)

運搬説

冷却効果説

長距離ランナー説

平和維持説(優位性誇示説)

採食説

 

6.残された最後の仮説
ルーシー

ハダールの環境

テングザル

チンパンジーボノボ

ゴリラ

アクア説

 

7.裸のサルが誕生したわけ

考えても無駄だという考えかた

森で裸になったのか

密度がうすくなっただけか

より涼しくすごすためか

最大の課題が未解決

 

8.体毛の意味
意味のある問題設定

収斂という現象

泳ぎがうまい厚皮動物

彼らにはなぜ体毛がないのか

彼らはなぜ重量級なのか

人間との共通点


9.人がこんなに太るわけ

人はなぜ太るのか

暖かさを保つため?

二つある太る意味

体温調節と脂肪の関係

皮下脂肪型

太っていれば水に浮く

男女の差

 

10.汗と涙の物語
これまでの私の誤り

涙について

感情的な涙について

いずれの場合も証拠がない

アクア説の一つの弱点

結局は闇の中

汗について

人だけに多いエクリン腺

もう一つの私の誤り

怪しくなった排出説

ふりだしに戻って考える

逆だった因果関係

 

11.言葉と喉頭
喉頭の位置

後退したとはどういうことか

ダーウィンの困惑

赤ちゃんは仰向けに寝かせよう!

それはなぜ後退したか

よく知られたいくつかの説

中心課題に答えなし

口蓋について

アクア説で考える

12.喋るということ

喋ることと自己表現

意識的なコントロール

潜水反射

慣れた場合と慣れない場合

人はなぜ喋れるのか

 

13.さらなる論争への九つの課題

まだ残る疑問の数々

性について

皮膚について

体毛について
耳について

鼻について

血液について

水産物を食べることについて

ヒヒ抗体について

アファール三角地帯について

 

14.アクア説は異端の説か

アクア説の信憑性

アクア説とモザイク説

 

お礼の言葉
解説(渡辺毅)

出典リスト

索引

訳者あとがき