akon2.00βのよっぱらいの戯言

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Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法

 

 

賢者が目指すべきは幸福を手に入れることではなく、不幸を避けることだ。

アリストテレス

 

ミケランジェロに学ぶ「よい人生」を送る秘訣

ダビデでないものをすべて排除する→否定の道

 

「幸福」を手に入れるのではなく「不幸」を避ける


1.新年の抱負が達成できないわけ【先延ばし】
なぜ、大事なことをいつも「後回し」にしてしまうのか?

→始めてから成果が出るまでに、時間がかかるから

エネルギーを充電しないと「意志力」は機能しない

失敗しないために「期限」を上手に設定する

 

2.「理由」がないといらいらしてしまうわけ【カチッサー効果】
この「ひと言」があるかないかで180度変わる

どんな理由でもいい、理由があれば「安心」できる

 

3.比較しすぎると、いい決断ができなくなってしまうわけ【決断疲れ】
プレゼンの「開始時間」は、心理学的に何時がよいか?

IKEAのレストランが「順路の真ん中」にある理由

→血糖値が下がりすぎると意志の力は衰える。

→この意志力を取り戻させるため。

 

4.「自分は大丈夫」と錯覚してしまうわけ【注意の錯覚】
「目の前にあるのに気がつかない」ことがよくある

どんなに「ありえない」ことでも想定しておかないと気づけない。

 

5.自分でつくった料理のほうがおいしく感じるわけ【NIH症候群】
私たちは「自ら考えだしたアイデア」に夢中になる

「ふたつのグループ」に分けて評価しあうとうまくいく

無意識に「自分のアイデアのほうが重要」と思い込む

 

6.労力をかけたものが、大事に思えるわけ【努力の正当化】
努力して手に入れたものを「過大評価」してしまう

→バランスの悪さを調整するために、過大評価する。

IKEA効果

自分で組み立てたものは高価なデザイナーズ家具より価値があるように感じる

 

「時間」と「労力」を費やしたときは、距離を置いて結果だけを見る。

 

7.第一印象が当てにならないわけ【初頭効果と親近効果】
脳は「うしろのほうに並んだ形容詞」よりも、「はじめのほうに並んだ形容詞」に重きを置く。

初頭効果

→初めの方の性格の特徴が、そのあとにつづく特徴を薄める

 

親近効果

あとから入ってきた情報がの方が記憶に残りやすい。

 

会議では「最初の意見」がその後を左右する

「最初の印象だけ」で判断するのはやめよう

 

8.ボーナスがモチベーションを低下させるわけ【モチベーションのクラウディング・アウト
「お金で解決」しようとすると、逆効果になる。

→金銭的な理由で行っていないのに金銭を介在させると、意欲が減退する。

 

9.「ありえないこと」を想像したほうがいいわけ【ブラック・スワン
人間は変則的な出来事に出合うと対応を誤ることが多いから

 

10.現状維持を選んでしまうわけ【デフォルト効果】
どうして、つい「ハウスワイン」を注文してしまうのか?

ほとんどの人が「標準案」を選んでしまうのは、保守的だから。

それは「失う悲しみ」は「得る喜び」の二倍強く感じるから。

 

11.「ほかの人も自分と同じ考えでいるように思えるわけ【偽の合意効果】
偽の合意効果

→私たちは「自分の意見が多数派」と思い込んでいる

自分の成功を「過大評価」してしまうのは無自覚

意見が異なる人たちを「変わり者」と決めつけない

 

12.自分より優秀な人を採用したほうがいいわけ【社会的比較バイアス 】
→能力の低い人しかいなくなってしまう

 

ダニング・クルーガー効果

能力の低い人は自分の能力の程度を認識できないという「思考の誤り」

 

13.地元のサッカーチームを応援したくなるわけ 【内集団・外集団バイアス】

集団

・内集団バイアス

→集団は最小限のどうということのない基準をもとにして形成できる

・外集団バイアス

→自分たちの集団に属していない人たちは、自分たちよりも多様性が低く、無個性に感じられる

・共通の価値観を持つ者同士で形成されるため、集団のメンバーの意見は過剰なほど支持される。

部外者に対して先入観を持ったり、反感を抱いたりすることは、生物学的に自然だが、集団と自分を同化すると、自分の見方にひずみが生じる。

 

14.予定を詰め込みすぎてしまうわけ【計画錯誤】

計画錯誤

→楽観的な計画だとわかっていても、例外的に予測通りに行くと思う

 

正確に計画を立てることができない「ふたつの理由」

・現実を無視した希望的観測で計画を立てる傾向がある。

・プロジェクトだけに意識が向いてしまい、それ以外の影響を考慮しょうとしないから。

 

「失敗」の予想と対策を計画に盛り込んでおく

 

15.ほらで相手を納得させられるわけ【戦略的ごまかし】
・きちんとした責任者がいない

・多数の企業がかかわっていて、お互いに責任のなすりつけ合いができる

・完成が早くとも数年後と予想されるプロジェクト

なぜならば、最適なプロジェクトではなく、書類の上で最適に見えるプロジェクトが選択されるから。→逆ダーウィン主義

 

「言ったこと」ではなく、「やったこと」に注目する

 

16.計画を立てると心が安定するわけ【ゼイガルニク効果】

ゼイガルニク効果(間違っていた)

→記憶から「終わったこと」がすぐ消去される

 

課題が終わっていなくても、それに対処する計画さえ立てていれば十分

 

 

 

タイムマネジメントの権威が勧める「計画の立て方」

→頭の中を澄み切った状態に保つ

→ひとつの課題を細かく区分する

 

 

17.反射的に思いついた答えは疑ったほうがいいわけ【認知反射】

→「直観」に頼りすぎると合理的な判断ができなくなる

考えることは感じることより骨が折れる。

合理的な吟味をするには、直観にしたがうより、意志の力が必要。

 

双曲割引

将来もらえる報酬より、いまもらえる報酬のほうが価値があるように感じる

 

18.あなたが自分の感情の操り人形なわけ【感情ヒューリスティック

決定理論

プラス面からマイナス面を引いた値が正味の期待値

 

感情ヒューリスティック

とっさに沸き起こった勘定で好きか嫌いかを判断する。

好きだと感じると「リスクは少なく利益は大きく」確信する

 

19.自分の考えに批判的になったほうがいいわけ【内観の錯覚】

内観の錯覚(選盲、自己観察の錯覚)

自問すれば真実や明確な答えにたどり着く


自分が確信していること以上に納得いくものはない。自分の信じているものに固執することは自然なことだ。ただし、それは危険なことなのでね強い確信を持っているときほど、自分の考えに批判的に。

 

20.最適なものを見逃す場合が多いわけ【選択肢の見過ごし】
・スイマーズボディ幻想

→水泳選手の体形が完ぺきなのはもともと体格に恵まれた人が水泳選手になったからで、水泳の性で完ぺきな体形になったわけではない。

 

選択肢の見過ごし

→選択するときは「次善の選択肢」と必ず比較する

 

22.数字は机上で改善できてしまうわけ【ウィル・ロジャース現象】
ウィル・ロジャース現象(ステージ・マイグレーション)

→ある集合の中の1つの数を別の集合に移した結果、両方の平均が高くなる現象

→何もせずに「業績」が上がったように見せかける

→全体は変わらないが印象はよくできる。

 

23.小さな店舗が突出して見えるわけ【少数の法則】
規模が小さいほど「変動」が大きく見える

 

24.「スピード狂」の運転のほうが安全に見えるわけ【治療意図の錯誤】

治療意図の錯誤

→対象者が実際に割り付けられた治療を完結したか、あるいは実際にはじめから受けたかどうかにかかわらず、当初割り付けた群にしたがって分析すること

 

25.平均的な戦争が存在しないわけ【平均値の問題点】
複雑な現代ではべき乗則に従っているので、つまり、一部だけが突出している分布状態において、「平均の概念」は意味を持たない。

 

26.「拾ったお金」と「貯めたお金」で扱い方が変わるわけ 【ハウスマネー効果】
お金は裸ではなく、感情の衣服にくるまれている

ハウスマネー効果

→予想外の利益を手にすると、リスクに無頓着になる。

 

27.統計の数字よりも、小説のほうが心を動かすわけ【心の理論】

心の理論

→他者の心を類推し、理解する能力

 

私たちが「感情移入」してしまうのは、だれかの物語であって、統計の数字ではない。だから、小説のほうが心を動かす。

 

28.私たちが「新しいもの」を手に入れようとするわけ【最新性愛症】

最新性愛症

→最新技術の役割を一貫して過大評価する傾向にある

 

29.目立つものが重要なものだと思ってしまうわけ【突出効果】

→未来を予想する際に、突出した情報を重視してしまうから

突出効果

→飛びぬけた特徴が、必要以上に注目を集めてしまう現象

 

30.占いが当たっていると感じるわけ【フォアラー効果】
フォアラー効果(バーナム効果)

→ほかの多くの人かにも適合する性格描写を、自分だけに当てはまるように感じてしまう

 

私たちが「性格判断」を信じてしまう四つの理由

・一般的な内容

・聞こえのいい言葉

・特徴肯定性効果

・確証バイアス

 

31.満月のなかに顔が見えるわけ【クラスター錯覚】
脳は「パターンや法則」を無意識のうちに探し出す

 

クラスター錯覚

→ランダムに起こる現象を脳が認めたがらず、なんらかのパターンや法則を見出そうとする現象

 

32.「期待」とは慎重に付き合ったほうがいいわけ【ローゼンタール効果】

 

ローゼンタール効果(ピグマリオン効果)

先生に「期待」された子どもは、IQが上昇した

 

プラセボ効果」を自分に対して上手に使おう

→期待によって脳が変化し、それによって体全体に変化が起きる。

→期待には影響力がある。

 

33.誰もヒトラーのセーターを着たくないわけ【伝播バイアス】
伝播バイアス

→「人とモノとのつながり」は目に見えなくても消えない

 

34.あなたが常に正しいわけ【歴史の改ざん)
「自分に都合の悪い昔の考え」は記憶から消去される

→自分の過ちを直視して気まずい思いをせずに済むように、私たちは無意識のうちに過去の見解を現在の見解に合わせている。

 

鮮明に覚えている「あの日の記憶」は本当に正しいか?

→記憶は不正確なもの

→フラッシュバック記憶が正確なものに感じられるのかは謎

 

35.下手に何か言うくらいなら、何も言わないほうがいいわけ【無駄話をする傾向】
思考が明瞭であれば発言も明確になるが、思考が不明確であれば、発言は無駄話にしかならない。

 

36.「王者」になったほうがいいわけ【ねたみ】
ねたみは「不合理な行動」を引き起こす。

「似ている人」にしかねたみは抱かない。

ねたみを感じていいのは、目標にしている人に対してだけ。

 

自分がトップに立てるような「得意分野」をつくる

 

37.都合よく並べ立てられたものには注意したほうがいいわけ【チェリー・ピッキング
「都合の悪いものは極力見せたくない」心理がある

 

チェリー・ピッキング

たくさんの事例の中から自分に都合のいいものだけを並べ立てること

 

実現できた目標は大きく扱われるが、実現できなかった目標については言及される。「達成できなかったこと」のほうに目を向けてみよう

 

脳は物語に対して抵抗力がなく、エピソードに耳を傾けてしまう。

 

38.プロパガンダが効果を発揮するわけ【スリーパー効果】
スリーパー効果

説得力は時間とともに効力をなくしていくが、プロパガンダは時間とともに強くなる。

→情報源に関する知識は、情報の内容よりも崩壊するのが速い。

 

 

39.ハンマーを手にすると、何もかもが釘に見えるわけ【職業による視点の偏り】

「道具がハンマーしかない者は、どんな問題の中にも釘を見つける」

マーク・トウェイン

 

職業による視点の偏り→ハンマーを持った男の心理傾向 チャーリー・マンガー

誰もが「自分の得意分野」に偏ったものの見方をする

 

自分の専門とは大きく離れた「思考モデル」を身につける

 

40.成功の決定的な要因が「運」であるわけ【スキルの錯覚】
次々と会社を成功させる人がほとんどいないのはなぜ?

→会社の創業者のうち複数の会社を成功させている人は全体の1%

→成否を分けるのはスキルや能力より、運

 

「漕ぎ方」よりも「ボートの性能」のほうが重要である

 

コンサルタントを崇拝しすぎないほうがいい理由

→単なる偶然

 

41.知識が転用できないわけ【領域依存性】
自分の専門以外の例を出されるとわからなくなる。

 

領域依存性

→チェスのプレーヤーはチェス以外はうまくできない

 

能力が発揮できる領域は限定されている

 

42.お金を寄付したほうがいいわけ【ボランティアの浅はかな考え】
→職人の仕事を奪う

→自分の仕事を増やして、手にしたお金の一部を寄付する

 

43.行き当たりばったりで物事を進めたがらないわけ【曖昧さ回避】

曖昧さ回避、エルズバーグのパラドックス

→私たちは「確率がはっきりしているもの」が好き

 

「リスク」は予測できるが、「不確実さ」は算出できない

 

経済は、リスクを把握できない「不確かな領域」

 

44.敵には情報を与えたほうがいいわけ【情報バイアス】
→情報が多すぎると決められなくなり、決断の質も下がる

 

「最低限の情報」で生活すると、判断力が高まる

 

45.ニュースを読むのをやめたほうがいいわけ【ニュースの錯覚】
「ニュースを一切見ない」実験をしてわかったこと

ニュースからできるだけ距離を置くべき三つの理由

・脳はスキャンダラスで、騒がしい変化の激しい刺激には過度に反応するが、抽象的で複雑で、自分なりの解釈を加えなくてはならない情報にはあまり反応しない。

→つまり、間違ったリスクマップができる

・ニュースは無関係で役立たない

・時間の無駄

 

情報の「背後にあるもの」にこそ目をむける

 

46.危機が好機になることがめったにないわけ【起死回生の誤設】
「死にたくなるほどの経験を乗り越えると、人は強くなれる」 ニーチェ

→間違い。

→無理に「プラスの要素」を見出そうとしなくていい

 

47.頭のスイッチを切ったほうがいいわけ【考えすぎの危険】
理由を考えすぎると「直感」はにぶる

 

「感情」で決めるとき、「論理」で決定すべきとき

・体に身についている動作、すでに数えきれないほど答えたことのある問いについては考え込まない。

・進化の過程で存在しなかった複雑な状況において、冷静にじっくり考える。

 

48.チェックリストに頼りすぎてはいけないわけ【特徴肯定性効果】
「あるもの」は「ないもの」より重視される

→欠けているものを見つけるのは、存在するものを認識するよりずっと難しい。

 

特徴肯定性効果

存在しているものは、ないものよりずっと価値があるように感じる。

→ネガティブなアドバイスよりもポジティブなアドバイスの方法に耳を傾けてしまう。

 

「起きていないこと」を考えると幸せを感じられる

 

起きていないことを考えるのは不得意

存在しないものは認識できない。

 

49.「いけにえ探し」はやめたほうがいいわけ【単一原因の誤謬】
物事は「多くの要因」が重なった結果として起こる

成功も大惨事も「誰かひとり」のせいではない

 

50.「最後のチャンス」と聞くと判断が狂うわけ【後悔への恐怖】
→後悔することが怖い。この恐怖から不合理な行動をとる。

 

人生の選択は「最後のチャンス」と分けて考える

「最後のチャンス」と聞くと分別をなくす。

 

51.あなたの船を燃やしたほうがいいわけ【退路を断つことの効果】
どの可能性も排除せずに保留にする人は、成功できない

 

52.学問だけで得た知識では不十分なわけ【知識のもうひとつの側面】

 

知識には、言葉にできるものとできないものがある。

言葉にできる知識を過大評価する傾向がある。

 

泳ぎ方の本を読んでも、泳げるようにはならない

 

言葉にできる知識の問題点

・曖昧なところがない

・本を書く人の頭の配線は、本を書かない人とは違っている

・能力をカバーできる

 

「書かれた文字に畏敬の念を抱くのはやめたほうがいい」

 

目次

はじめに
ミケランジェロに学ぶ「よい人生」を送る秘訣

「幸福」を手に入れるのではなく「不幸」を避ける
1.新年の抱負が達成できないわけ【先延ばし】
なぜ、大事なことをいつも「後回し」にしてしまうのか?

エネルギーを充電しないと「意志力」は機能しない

失敗しないために「期限」を上手に設定する

2.「理由」がないといらいらしてしまうわけ【カチッサー効果】
この「ひと言」があるかないかで180度変わる

どんな理由でもいい、理由があれば「安心」できる

社員のモチベーションが上がる「経営理念」とは?

3.比較しすぎると、いい決断ができなくなってしまうわけ【決断疲れ】
プレゼンの「開始時間」は、心理学的に何時がよいか?

IKEAのレストランが「順路の真ん中」にある理由

「時間帯」によって裁判の判決が変わる

4.「自分は大丈夫」と錯覚してしまうわけ【注意の錯覚】
「目の前にあるのに気がつかない」ことがよくある

運転中の携帯電話の「注意力」を検証する

どんなに「ありえない」ことでも想定したほうがいい理由

5.自分でつくった料理のほうがおいしく感じるわけ【NIH症候群】
私たちは「自ら考えだしたアイデア」に夢中になる

「ふたつのグループ」に分けて評価しあうとうまくいく

無意識に「自分のアイデアのほうが重要」と思い込む

6.労力をかけたものが、大事に思えるわけ【努力の正当化】
努力して手に入れたものを「過大評価」してしまう

「時間」と「労力」を費やしたときほど注意する
7.第一印象が当てにならないわけ【初頭効果と親近効果】
なぜ、その男性に「好感」を持ったのか?

会議では「最初の意見」がその後を左右する

「最初の印象だけ」で判断するのはやめよう

8.ボーナスがモチベーションを低下させるわけ【モチベーションのクラウディング・アウト
「お金で解決」しようとすると、逆効果になる

ボーナスで「やる気が上がる人」と「下がる人」の違い

9.「ありえないこと」を想像したほうがいいわけ【ブラック・スワン
誰にも予想できないことが起こるのが人生

ポジティブな「ブラック・スワン」にうまく乗ろう

10.現状維持を選んでしまうわけ【デフォルト効果】
どうして、つい「ハウスワイン」を注文してしまうのか?

ほとんどの人は「標準案」を選んでしまう

「失う悲しみ」は「得る喜び」の二倍強く感じる

11.「ほかの人も自分と同じ考えでいるように思えるわけ【偽の合意効果】
私たちは「自分の意見が多数派」と思い込んでいる

自分の成功を「過大評価」してしまうのは無自覚

意見が異なる人たちを「変わり者」と決めつけない

12.自分より優秀な人を採用したほうがいいわけ【社会的比較バイアス 】
あなたは、「ライバル」を応援できますか?

「Aクラス」の人は「Aプラス」の人を採用している

「自分より優れた人」を支援したほうがいい理由

13.地元のサッカーチームを応援したくなるわけ 【内集団・外集団バイアス】
「仲間意識」を持つことのメリットとデメリット

ささいな「共通点」だけで一気に好ましく感じるのはなぜ?
14.予定を詰め込みすぎてしまうわけ【計画錯誤】
なぜ、「楽観的」すぎる計画を立ててしまうのか?

正確に計画を立てることができない「ふたつの理由」

「失敗」の予想と対策を計画に盛り込んでおく

15.ほらで相手を納得させられるわけ【戦略的ごまかし】
なぜ、「できます」とはったりをかましてしまうのか?

「言ったこと」ではなく、「やったこと」に注目する

16.計画を立てると心が安定するわけ【ゼイガルニク効果】
記憶から「終わったこと」がすぐ消去される仕組み

試験のプレッシャーに勝てたのは「計画」のおかげ

タイムマネジメントの権威が勧める「計画の立て方」

17.反射的に思いついた答えは疑ったほうがいいわけ【認知反射】
あなたは「三つの問題」のうち、いくつ正解できますか?

「衝動をコントロールする力」が人生を決める

「直観」に頼りすぎると合理的な判断ができなくなる

18.あなたが自分の感情の操り人形なわけ【感情ヒューリスティック
大事なことを「決定」するとき、どうやって考えるべきか

好きだと感じると「リスクは少なく利益は大きく」確信する

「笑顔」を見ると、瞬時に「好き」だと感じる
19.自分の考えに批判的になったほうがいいわけ【内観の錯覚】
「自分の心は覗けても、他人の心は覗けない」は本当か?

私たちは共感されたい――共感されないとどうなる?

20.最適なものを見逃す場合が多いわけ【選択肢の見過ごし】
本当にそれはべストなのか――陥りやすい四つの思考の罠

選択するときは「次善の選択肢」と必ず比較する

21.「知らずにいる」ということに対する感情が存在しないわけ【瀉血効果】

一九世紀まで行われていた「瀉血治療」とは?

代わりの「優れた説」が現れるまで誤ったままになる

22.数字は机上で改善できてしまうわけ【ウィル・ロジャース現象】
何もせずに「業績」が上がったように見せかける方法

「印象をよくする」ことは簡単にできてしまう

23.小さな店舗が突出して見えるわけ【少数の法則】
私たちは「偶然の分布」に簡単に惑わされてしまう

規模が小さいほど「変動」が大きく見える

24.「スピード狂」の運転のほうが安全に見えるわけ【治療意図の錯誤】
「スピード狂」のほうが事故が少ないのは本当か?

すべての患者のデータを評価対象にしなければならない

25.平均的な戦争が存在しないわけ【平均値の問題点】
平均をもとに予測を立てると危険がともなう

複雑な現代では「平均の概念」は意味を持たない

26.「拾ったお金」と「貯めたお金」で扱い方が変わるわけ 【ハウスマネー効果】
お金は裸ではなく、感情の衣服にくるまれている

高額の宝くじに当たった人は、数年後には前より貧しくなる

「思いがけずお金が入ったとき」ほど、注意しよう

27.統計の数字よりも、小説のほうが心を動かすわけ【心の理論】
アメリカで撮影も掲載も禁じられていた「写真」の理由

私たちが「感情移入」してしまうのは、だれかの物語

28.私たちが「新しいもの」を手に入れようとするわけ【最新性愛症】
「50年先の世界」を想像してみるとわかること

「新しいもの=よいもの」ではない

29.目立つものが重要なものだと思ってしまうわけ【突出効果】
なぜ、その記者は強引すぎる見出しをつけてしまったのか?

「目立つもの=重要なもの」ではない

30.占いが当たっていると感じるわけ【フォアラー効果】
「あなたの性格」を正確に言い当てる方法

私たちが「性格判断」を信じてしまう四つの理由

「本物」を見抜く方法を知っておこう

31.満月のなかに顔が見えるわけ【クラスター錯覚】
脳は「パターンや法則」を無意識のうちに探し出す

ほとんどのものは「単なる偶然」にすぎない

32.「期待」とは慎重に付き合ったほうがいいわけ【ローゼンタール効果】
「予想」に激しく振り回される投資家たち

先生に「期待」された子どもは、IQが上昇した

プラセボ効果」を自分に対して上手に使おう

33.誰もヒトラーのセーターを着たくないわけ【伝播バイアス】
「聖遺物」の前で行った敬虔な儀式が効力を持つ理由

「人とモノとのつながり」は目に見えなくても消えない

34.あなたが常に正しいわけ【歴史の改ざん)
「自分に都合の悪い昔の考え」は記憶から消去される

鮮明に覚えている「あの日の記憶」は本当に正しいか?

35.下手に何か言うくらいなら、何も言わないほうがいいわけ【無駄話をする傾向】
言葉が雄弁であればあるほど私たちはだまされる

明瞭な発言は、明瞭な思考から生まれる

36.「王者」になったほうがいいわけ【ねたみ】
ねたみは「不合理な行動」を引き起こす

あなたと「似ている人」にしかねたみは抱かない

自分がトップに立てるような「得意分野」をつくる

37.都合よく並べ立てられたものには注意したほうがいいわけ【チェリー・ピッキング
「都合の悪いものは極力見せたくない」心理がある

「達成できなかったこと」のほうに目を向けてみよう

38.プロパガンダが効果を発揮するわけ【スリーパー効果】
兵士たちの「戦意」が上がったり下がったりするわけ

「情報源」は速く忘れるが、「情報そのもの」は残る

39.ハンマーを手にすると、何もかもが釘に見えるわけ【職業による視点の偏り】
誰もが「自分の得意分野」に偏ったものの見方をする

自分の専門とは大きく離れた「思考モデル」を身につける

40.成功の決定的な要因が「運」であるわけ【スキルの錯覚】
次々と会社を成功させる人がほとんどいないのはなぜ?

「漕ぎ方」よりも「ボートの性能」のほうが重要である

コンサルタントを崇拝しすぎないほうがいい理由

41.知識が転用できないわけ【領域依存性】
自分の専門以外の例を出されるとわからなくなる

チェスのプレーヤーはチェス以外はうまくできない

能力が発揮できる領域は限定されている

42.お金を寄付したほうがいいわけ【ボランティアの浅はかな考え】
本当に「世の中に貢献できること」とは何だろう?

自分の仕事を増やして、手にしたお金の一部を寄付する

43.行き当たりばったりで物事を進めたがらないわけ【曖昧さ回避】
私たちは「確率がはっきりしているもの」が好き

「リスク」は予測できるが、「不確実さ」は算出できない

経済は、リスクを把握できない「不確かな領域」

44.敵には情報を与えたほうがいいわけ【情報バイアス】
情報が多すぎると決められなくなり、決断の質も下がる

本当はしなくてもいい検査でも受けてしまう

「最低限の情報」で生活すると、判断力が高まる

45.ニュースを読むのをやめたほうがいいわけ【ニュースの錯覚】
「ニュースを一切見ない」実験をしてわかったこと

ニュースからできるだけ距離を置くべき三つの理由

情報の「背後にあるもの」にこそ目をむける

46.危機が好機になることがめったにないわけ【起死回生の誤設】
「死にたくなるほどの経験」は人生に必要なのか?

無理に「プラスの要素」を見出そうとしなくていい

死の危険は冒さなくていい、とにかく避けたほうがいい

47.頭のスイッチを切ったほうがいいわけ【考えすぎの危険】
「考えすぎる」とうまく動けなくなる

理由を考えすぎると「直感」はにぶる

「感情」で決めるとき、「論理」で決定すべきとき

48.チェックリストに頼りすぎてはいけないわけ【特徴肯定性効果】
「あるもの」は「ないもの」より重視される

「特徴肯定性効果」に陥りやすい職種とは?

「起きていないこと」を考えると幸せを感じられる

49.「いけにえ探し」はやめたほうがいいわけ【単一原因の誤謬】
なぜそれは起こったのか――原因を考えるとわかること

物事は「多くの要因」が重なった結果として起こる

成功も大惨事も「誰かひとり」のせいではない

50.「最後のチャンス」と聞くと判断が狂うわけ【後悔への恐怖】
大きな「後悔」を抱くのは、どんなときか?

「履きつぶした靴」がなかなか捨てられない理由

人生の選択は「最後のチャンス」と分けて考える

51.あなたの船を燃やしたほうがいいわけ【退路を断つことの効果】
「読みかけの本」がどうしても気になってしまう理由

できるだけ「多くの選択肢」を残しておきたいという心理

どの可能性も排除せずに保留にする人は、成功できない

52.学問だけで得た知識では不十分なわけ【知識のもうひとつの側面】
粘り強く取り組んだ人たちが世紀の発明を生んだ

泳ぎ方の本を読んでも、泳げるようにはならない
謝辞

訳者あとがき

参考文献