akon2.00βのよっぱらいの戯言

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敗戦の将、兵を語らず

といいますが、将じゃなかったし、いやいや総大将じゃなかったけど、将だったでしょとかいう、つっこみは抜きにして。パネルで、iモードサービスの開発責任者である青田明彦氏が現行システムについて、語ってくれたのでNDAに縛られて話せなかったことを書き残しておきます。
#NDAって形式的な運用が多いと思いますが、ドコモが厳格です。
#入札案件を聞きつけたベンダが参加してきたら、なんで知ったんだと情報源を洗い出し
#もらしたベンダを処分するらしいです。それが・・・飲み屋で盗み聞きしたというお粗末な顛末でもw
実はパネルをぼーっと聞いていました。まるで他人事のように。そうしたら、これって失注した案件じゃんという仕様で、びっくり。失注した案件を成功事例として聞くのは複雑な気分でした。1130台のサーバで、シックス9、つまり年3秒のサービス停止を実現したそうです。しかも、(舞台裏はマネーパワーにがあっても)計画停止ゼロ、年4回のサービス追加しながらの達成はすばらしい。某社はちゃんとやりとげんだ。素直にエールを送りたい。
#影で多くの人が苦しんだんだろうな・・・・
当時3000万ユーザで、いま5300万ユーザという発表でしたから、現行システムはそろそろ限界で次期システムの移行も準備万端で、いまや旧システムなので発表したのでしょう。
#世界最大のワイヤレスインターネットプロバイダーとしてギネスに登録されているらしい
一口に6000万ユーザといいますが、私どもの提案(テストシステム)は今で言うグリッドというやつで、当然、当時はそんなアーキテクチャなんてなく、かなりチャレンジャブルで、「技術的には一番」と立川さんにいっていただき技術者冥利に尽きたものです。非機能要件はぎりぎりでクリアだったので、次期システムのアーキテクチャは興味あります。私の人生では関が原の合戦級であり、石田光成でもなかったけど、弱小集団でも大手ゼネコンと対等に戦えることの証明でした。結果として、実は対等ではなかったと知りましたが、
#あの戦いはなんだったのよって舞台裏
なにがないとか不平や言い訳する前に、無限の可能性があることを実感したプロジェクトでした。徒手空拳でもできるのよ。あきらめちゃいけない。もちろん、胴元の方は、入札資格がないので、プライムをもってきたり、ロビー活動をし、カーリー・フィォリーナにプレゼンしてもらってもらい、万全のスキームで挑み、勝ったも同然でした。たったひとつのことを忘れていなければね。正確には、「あれ」よりも国際調達の方が強いと信じていました。
「保守を考えると失注してよかったんじゃないか」と、なぐさめられたけど、
#保守の会社も手配していたので、この心配は見当違い。これくらいしないと参戦できない
放心してしまい(失注のショックより、燃え尽きました)、その後、切れた緊張の糸はもどらず・・・あとはみなさんのご承知のとおりで、まぁ社長失格ですな。
周囲のおじさんたちからは「参戦できるだけでもすごいことだよ」とおどろかれたのですが、世間知らずですから、なにも感じていませんでした。
当時のアーキテクチャリングより、現在の情報化戦略立案の方がはるかにプレッシャーを感じているのは、歳を取ったからなのでしょうか。