著者が毛嫌いしている新樽でつける樽香以外、野生酵母による発酵、最小限の亜硫酸、無清澄、無濾過などのオレンジワインのコンセプトは僕の求めている白ワインと合致する。ジョージアワインやラディコンが好きなのもこのためだと思う。
ただし、スキン・コンタクトを醗酵前の果汁の段階で果皮を漬け込むこととして、マセラシオンは醗酵中に果皮を漬け込むこと、つまり、これがオレンジワインであるなら、スキン・コンタクトも好き。
ラディコンと同じイタリアのグラヴネル・リボッラ・ジャッラは、ジョージアのクヴェヴリを使い、全房発酵(ラディコンは除梗している)なので興味があるが亜硫酸を使っている(ラディコンは使っていない)。
オレンジワインは白ブドウのジュースと果皮をつかったもの。
別名、アンバーワイン(ジョージア)、醸し白ワイン、スキンコンタクトワイン
ロゼワインは黒ブドウのジュースとほとんど果皮をつかわないもの。
醸し(マセレーション、またはスキンコンタクト)はしても、
オレンジワインにならないケースを以下に示す。
・発酵前の低温浸漬
醸造過程で、発酵が起きないように白ブドウを低温マセレーションする。
果皮に付着した天然酵母で発酵が始まらないように、亜硫酸を添加することもある。
・マセラシオン・ペリキュレール
発酵前のマセレーション。低温浸漬より高温。
パリスの審判でカルフォルニアワインが勝利したのは知っていたがその裏で、オレンジワインが酷評されていたのは知らなかった。