・オフラインは存在しなくなる
・バリューチェーンからバリュージャーニーへ
→「顧客接点データを多く持ち、それをエクスペリエンスの良さに還元する」という新たな改善ループを以下に高速で回せるか
・社会システムがアップデートされる
ジーマ・クレジット
信用スコアを算出。
評価軸は「個人特性」「支払い能力」「返済履歴」「人脈」「素行」
アフターデジタル
デジタルで絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアルにも来る。
OMO(Online merges with offline)
オフラインとオンラインの境界線がなくなり、24時間オンライン状態が当たり前になる
顧客属性の情報だけではあまり価値がない。
そこに行動データがつながって価値のあるデータになる。
NPS理論
アリババの考えるUXの5段階 = Holistic Experience
0段階
ビジュアルデザインやUIなどといったデザイン分野のみ
第1段階:ベネトレーション
・デザインとテクノロジーとビジネスを等しく、デザインシンキングが包括するような形で捉える。
・UXとは、表面的なUIではなく、ビジネス視点やテクノロジー視点との融合が必要である。
第2段階:ディフュージョン(普及・拡販)
・デザイン、ビジネス、テクノロジーにおいて、ビジネスオペレーション側のエクスペリエンスデザインを磨き込んだ段階を指す。
・「to B」と「to C」それぞれのエクスペリエンスを合わせて考えることによって、「B to B to C」型プラットフォームとしてのUXができあがる。
第3段階:エボリューション
・既存型ビジネスをオンラインの方法論で再構築して、エコシステムを確立する。 = OMO
・デジタルは付加価値ではなく、これからのビジネスにおいての基盤であり、起点にすべきである。
第4段階:データドリブン
・エコシステムの構築により、リアル接点でのデータが蓄積でき、膨大なデータを獲得できるようになる。
これを、社会貢献や新しい技術開発に活用し、さらなるデータエコシステムをつくる。
・オンラインだけではなく、データエコシステムを成立している段階で、単純にオンラインとオフラインが融合したタイプではない。
第5段階:ホリスティック・エクスペリエンス
・全体論的な体験という意味で、2つの観点がある。
・観点1:デザイン、ビジネス、テクノロジーの全てが融合したものと捉え、7つの要素においてバランスのとれた体現を実現
7つの要素:トレンド、オペレーション、パフォーマンス、データ、機能、競合優位性、世論
・観点2:エコシステムにおけるサスティナビリティを見るため、NPSによる管理
NPS(ネット・プロモーターズ・スコア):顧客満足のような不満解消ではなく、顧客にプラスの感情、ロイヤルティを発生させられているかどうかを測る指標
無人レジ自体には大した価値はない
→買い物時の行動データを集めること
→データを使って感動価値を生み出す
バリューチェーンからバリュージャーニーへ
→機能が豊富、性能がいい、価格が安い、すぐ手に入るが競争力になる。
バリュージャーニー
→すべての接点を台の上に統合的にまとめ、顧客がずっと乗り続け、企業がずっと寄り添う
目次
第1章 知らずには生き残れない、デジタル化する世界の本質
1-1 世界の状況、日本の状況
1-2 モバイル決済は「すべての購買をIDデータ化する」
1-3 シェアリング自転車は「生活拠点と移動をデータ化する」
1-4 行動データでつなぐ、新たな信用・評価社会
1-5 デジタル中国の本質 データが市民の行動を変え、社会を変える
1-6 大企業や既存型企業の変革好事例「平安保険グループ」
1-7 エクスペリエンスと行動データのループを回す時代へ
第2章 アフターデジタル時代のOMO型ビジネス~必要な視点転換~
2-1 ビフォアデジタルとアフターデジタル
2-2 OMO:リアルとデジタルを分ける時代の終焉
2-3 ECはやがてなくなっていく
2-4 転覆され続ける既存業態
2-5 日本企業にありがちな思考の悪例
2-6 企業同士がつながって当たり前 OMOの行き着く先の姿
第3章 アフターデジタル事例による思考訓練
第4章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革