書名が体言止めでないと、句点がつくのか。
原書タイトルはThe Why Axis。Why AxisはX軸Y軸の「軸」。WhyはYのダジャレ。
適当な文化の下では女性は男性と同じくらい負けず嫌いになるし、女性の方が男性よりも競争を好むという状況がたくさんある
性別のステレオタイプにはめ込まないよう、高い意識を持って注意を払い、手を打たなければならない
生まれつき決まっているものなんて何もない
子どもたちが社会化の過程で身につけるインセンティヴに対するあるべき反応を変えることができれば、子供たちの未来は変えられる
今どきの差別を終わらせる簡単なひとこと
→今日のうちに3件で見積もりをもらう
→不公正な扱いを受けた人がそれと戦うには、自分は差別されていない人と同じですよというシグナルを送る必要がある。
ということである
なにか選ぶときにはご用心。
→選んだものがあだになるかも。
買物をするときに経済的差別に合わないようにするためには、実勢の価格や製品に関する知識を十分に持って立ち向かうこと
取引に関する十分な知識があることをシグナルで送ることによって、販売担当者の差別をするインセンティヴを大幅に変えることができる
人に寄付をさせるのは本当はなんだろう?
→心に訴えてもだめ、見栄に訴えろ
募金の世界のシードマネー33%は間違っていた。
目標金額の33%が必要なシードマネーだという
つまり15000ドル集める必要があるなら、まず5000ドル必要。
この33%には根拠がない。
→必要な金額の33%は集まっていますと書くよりも、67%が調達できていると書いた方が募金の額は大きかった
→人はリーダーについていけ、みたいな行動をとりたがる
スニッカーズ方程式
1ドルで1個買うのと、1ドルで2個買うのなら、1個の値段で2個のほうを選ぶ。
マッチングギフト
あなたが100ドル寄付してくれたら、篤志家が同じ額の100ドルを寄付することになっているという方法
→上乗せの大きさは関係ない
暖かな光仮説
→暖かな光は、寄付をするといい気分になれるところからきている
つまり、不純な思いやり
→寄付をすればどれだけいい気持になれるか教えてあげて、欲に訴えることが大事
美形効果
美形が寄付に来た場合は寄付の額は大きくなるがは生涯を通じて寄付を呼び込んではくれない。
宝くじの要素を加えると寄付を募るだけの場合に比べて50%ほど総額が増え、その後何年も寄付が続く。
トンティン方式
生きていることを条件とした年金の一種で、生き残った人が給付金を受け取る仕組み
「これっきり」オプション
「今、寄付を一度いただければ、二度と寄付はお願いしません」
と「これっきり」オプションをつけると多くの寄付が集まる。そして、チェック欄に印をつけたのはたった39%。標準の手紙の2倍近い反応がある。平均の寄付額も少し増える
→主導権を慈善団体から寄付者に移せば流れが変わる
- 目次
- はじめに 思い込みの向こうへ
- 第1章 人にやってほしいことをやらせるには?
- 第2章 女が男ほど稼げないのはなぜか? クレイグズリスト、迷路、それにボールとバケツでわかること
- 第3章 母系社会は女性と競争について何を教えてくれるだろう?
- 第4章 惜しくも銀のメダリストと大健闘で銅のメダリストが成績格差を埋めてくれる、とは?
- 第5章 貧しい子がお金持ちの子にほんの数ヵ月でどうすれば追いつける?
- 第6章 いまどきの差別を終わらせるカンタンな一言とは?
- 第7章 なにか選ぶときにはご用心。選んだものがあだになるかも
- 第8章 ぼくたちをぼくたち自身から守るには?
- 第9章 人に寄付をさせるのは本当はなんだろう?
- 第10章 割れた唇と「これっきり」のチェック欄から、人が寄付をする理由についてわかること
- 第11章 管理職は絶滅の危機?