ジュラ紀で知られるジュラはフランスの東部(ブルゴーニュとアルプス山脈に挟まれたところ)にある。クレマン(シャンパーニュ地方以外で造られるシャンパンと同じ瓶内二次発酵によって造られるスパークリングワイン)をはじめ、赤、白、ロゼに加え、「黄色」と「藁」のワインがある。ジュラ地方で特徴的なぶどう品種は、白ブドウのサバニャンと黒ぶどうのプールサールとトゥルソー。
ヴァン・ジョーヌ
→イエローワイン。ヴォワールに相当する産膜酵母を使用する。
樽詰めする際に7割ほど空気に触れるようにして、ワインの表面にフロールと呼ばれる膜(産膜酵母)を作り、膜の下で最低5年熟成させる。その間、一般に行われるウィヤージュ(蒸発などで目減りしてしまう分を補酒する)はせずに、寝かせておいて、酸化熟成させる。そして、クラヴラン(Clavelin)と呼ばれる620mlのボトルに詰められる。
ウイヤージュありはフレッシュな味わいになり、プチ・ヴァンジョーヌ、ウイエ(補酒)熟成と呼ばれる。ヴァン・ジョーヌの熟成と普通の樽熟成の中間。
ヴァン・ド・パイユ
→藁ワイン
遅摘みした糖度の高いぶどうを、わらの上に並べて乾燥させていた。現在では、藁かすのこの上に、並べるか、吊り下げるかして、風通しの良い場所で6週間以上乾燥させる規定。熟成期間も、収穫から3年目の11月15日までという決まりがあり、ヴィンテージごとに収穫時期によって、熟成期間が異なる。
マクヴァン・ド・ジュラ
→ヴァン・ド・リキュールのひとつで、甘口のワイン
クレマン・デュ・ジュラ
→泡
ジュラの3大赤ブドウ品種
トゥルソー、プルサール、ピノ・ノワール
なお、ジュラのワインではないが、変わり種として以下がある。
グリ・ド・グリ(灰色ワイン)
→ピノ・グリ 甲州 ソーヴィニョン・グリ
レツィーナ
→ギリシャの松脂の香りが付いた白ワイン
ポルトガルの緑のワイン。完熟前のブドウで仕立てられるフレッシュな味わい