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食べる時間でこんなに変わる時間栄養学入門―体内時計が左右する肥満、老化、生活習慣病

 

SUNAO

イヌリンやおからを含み糖質を抑え、食物繊維が炭水化物の約50%を占めるようにしたクッキー。

 

「なぜ朝カレーは体によくて、夜ラーメンはダメなのか」
https://president.jp/articles/-/49585

 

食事誘発性熱産生→食事で体が温まる。→抗肥満効果がある

熱産生は、夕方より朝の方が大きく出現する。

熱産生は、タンパク質を取った時が大きく、つぎに炭水化物で、脂肪の関与は小さい。

 

体内時計

脳の視交叉上核(SCN)に主時計

大脳皮質や海馬などに脳時計、

肝臓、腎臓、副腎、骨格筋などに末梢時計

 

https://president.jp/articles/photo/49589?pn=2

体内時計に作用する食品成分・栄養

 

豆類や大豆加工食品で早寝早起き体質になれる可能性
https://president.jp/articles/-/49589?page=2
豚肉、ホタテ、イカは目覚めを良くするかも
タンパク質豊富な朝食を摂っておくと夜の睡眠に効果的

ストレスにGABAやテアニン

青魚(ヒスチジン)で目覚めすっきり

赤ワイン(ポリフェノールの一種のレスベラトロール)で夜型生活も肥満も改善

食物繊維の朝食は体内時計を整える

朝はごはんと魚で体内時計をリセット

肥満を抑え、体内時計を整える柑橘類(ノビレチン)

朝の目覚めに、緑茶(エピガロカテキンガレート)や赤ワイン(プロアントシアニジン)

牛乳や卵は午前に、骨は夕方

コボウ(イヌリン)は朝

 

腸内細菌は一日の中でも大きく変動する。

 

朝の食物繊維が腸内細菌に良い理由

https://president.jp/articles/-/49590?page=1

水溶性食物繊維(プレバイオティクス)

ブドウ糖由来の難消化性デキストリンや、果糖をベースにしたフルクタンやイヌリンなど

・消化管上部で分解・吸収されない

・大腸に共生する有益な細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する

・腸内細菌叢の構成を健康的なバランスに改善し維持する

・ヒトの健康の増進維持に役立つ

 

難消化性デキストリン

糖や脂肪の吸収を抑える働きがあることから、メタボリックシンドローム改善に良い。

その抗肥満効果は、難消化性デキストリンが腸内細菌叢を変化させることも大きな要因。

 

セカンドミール効果

最初にとる食事(ファーストミール)が、次にとった食事(セカンドミール)の後の血糖値にも影響をおよぼす

・食物繊維の多いマメ科植物(大豆など)を含む食事は、粘質物が消化・吸収を遅らせ、食後の血糖の上昇をおさえる。
マメ科植物(大豆など)を含む食事は、次の食事による血糖コントロールを改善する。

 

間食は、食物繊維が多い方がセカンドミール効果が出やすい。

→食物繊維が腸内細菌に影響し、その代謝産物などが糖の代謝機構やインスリンの分泌に影響を及ぼす。

 

脂質代謝

高脂肪食を昼間に食べた場合に比べて、夜に食べた場合の方が、5-6時間ほど持続的に高い中性脂肪量が観察された。

 

糖質代謝

夕食より朝食の方が糖は吸収されやすい。

 

タンパク質・アミノ酸代謝

朝食時にタンパク質やアミノ酸を摂取することで、より効率的に血中アミノ酸レベルを増大させる。

 

目次

第1章 体内時計とはなにか
第2章 時間栄養学――「いつ」「何を」「どう」食べるかで体が変わる
第3章 食物繊維を摂るタイミングで、血糖値や腸内細菌はどう変わるか
第4章 体内時計と代謝――間食は摂ったほうが体にいい?
第5章 時間調理学――時間によって調理を変えると体も変わる
第6章 ライフステージ別の体内時計――胎児から高齢者まで
第7章 時間薬理学――なぜのむ時間が決まっているのか
第8章 時間運動学――朝の運動と夕の運動で脂肪の燃え方が違う!?
第9章 体内時計の不調に夜、さまざまな「時差ボケ」
付録章 AIと時間栄養学