akon2.00βのよっぱらいの戯言

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無理ゲー社会

 


山田太朗参議院議員SNSでとったアンケート
https://sangiin-jimin.jp/?p=1336

経済的な不安を感じる人たちが最も多く、20代は「年金・社会保障」、 30代は「安楽死尊厳死」に、 40代は「老後・介護・孤独死」に不安を感じはじめていた。

なかでも「安楽死尊厳死」は、不治の病を宣告されたときの死の決定権ではなく、「自殺の権利」を求めるものがほとんどだった。

現代を生きる人の多くが、この世界を攻略不可能な無理ゲーだと感じ始めており、その絶望から「安楽死尊厳死」を望む人たちに溢れている。


リベラル化がすべての問題を引き起こしている。
① 世界が複雑になる
② 中間共同体が解体する
③ 自己責任が強調される

メリトクラシー(対義語:貴族政(アリストクラシー))
能力主義と訳されるが
クラシー(cracy)はギリシャ語で「支配、統治」を意味するクラトスが語源で、ismかなわち「主義」ではない。
メリトクラシー(meritocracy)は、メリット(merit:長所)による支配となる。


デモクラシーは民主主義ではなく民主制

 

「教育によって学力はいくらでも向上する」「努力すればどんな夢でもかなう」という信念がある。これこそが、「リベラルな社会」を成り立たせる最大の「神話」。

メリトクラシーは貴族政(アリストクラシー)より公平だが、だからこそより不平等で残酷だとヤングは考えた。階級社会では、自分が成功できない理由を社会制度の責任にできる。だがメリトクラシーでは、すべてのひとに公平に機会が開かれているのだから、「自分が本当に劣等であるという理由で、自分の地位が低いのだと認めなくてはならない」のだ。

身分のせいにすることはできず、成功も失敗もすべて自己責任になること。

 

おたまじゃくし理論

メリトクラシーを支持する知識人はこの矛盾を、「おたまじゃくし理論」で正当化しようとする。おたまじゃくしは、いつかカエルになれると思っているから幸福なのだという。だが、「若いうちは幸福かもしれないが、蛙になれないことを知った多くの年をとったおたまじゃくしはどうなるのか」

 

MMT(現代貨幣理論)は「主権通貨を発行する政府は破産し得ない」とし、アメリカや日本のような主権通貨を持つ国は、(インフレになるまで)無制限に財政を拡張できる

 

 

 

ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)
収入や資産にかかわらず、全員一律に毎月一定額を支給する

最後の雇い手
政府による雇用保障

超富裕税
巨額の資産を持つ層にのみ課される
積極的雇用政策
労働市場から排除されてしまった人々を救済する

ミルトン・フリードマンの「負の所得税
税金はかからないが給付も受け取れない基準所得に対して、
超えると所得税、下回ると給付(負の所得税)

共同所有自己申告税(COS)
所有からレンタルへ、財産の在り方を問い直す

 

橘玲の本は内容自体は研究者でも何でもないのであれですが、いろいろな本の引用で本を書いているので、読書ガイドとして最適とひととおり読んだ感想。今回はエリック・A・ポズナーの脱・私有財産を読んでいたので、新しさは感じなかった。