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雑食動物のジレンマ

トウモロコシを食べさせた牛の肉を食べるならば、トウモロコシから直接、牛肉をつくったり、さらには空気中の炭素原子を取り込んで、人工光合成で炭水化物、アミノ酸、タンパク質、脂質を合成してしまえばいいんじゃないかと妄想した。

 

フレンチ・パラドックス

イタリア人やフランス人は体に悪いはずのありとあらゆるものを食べている。

それにもかかわらず、アメリカ人よりもずいぶん健やかで幸せそうな食生活を楽しんでいる。


雑食動物のジレンマ 
by ポール・ロジン

雑食動物は何でも食べれるので、何を食べるべきか考えて決めることには不安の原因になる。

 

トゥインキー

→何年たっても腐らないというスポンジケーキ風ジャンクフード

 

トウモロコシ(学名ゼア・マイス)

牛、鶏、豚、仔羊、養殖ナマズテラピアの飼料である。

つまり、卵も、牛乳やチーズやヨーグルトももとをたどればトウモロコシだ。

本来は肉食のサケでさえ、トウモロコシを飼料にるように遺伝子操作を行っている。

 

チキンナゲットは、トウモロコシを食べた鶏、つなぎは加工コーンスターチ、衣はコーンフラワー、揚げ油はコーン油、膨張剤にレシチン、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド。着色料や揚げたて風味を保つクエン酸

 

清涼飲料やジュースの甘味料は高果糖コーンシロップ

 

ビールは、トウモロコシから精製されたグルコースが発酵したアルコール

 

アメリカの平均的なスーパーには4万5000商品あり、その1/4以上にトウモロコシが入っている。

加工品のどれにもトウモロコシが入っており、食品だけではない。

 

メキシコ人の一日の食事からとるエネルギーの40%は直接トウモロコシで、その大半はトルティーヤだ。このため、マヤ民族は自分たちのことをトウモロコシの民族と呼ぶことがある。

アメリカ人の食生活は、多様性に富んでいるようにみえるが、ほとんどの食品はまったく同じ植物から抽出された分子が組みなおされたに過ぎない。

 

歩くトウモロコシ加工品。それがアメリカ人だ。

地球上に棲んでいるのは、炭素生命体。

空気中の炭素原子を取り込んで、炭水化物、アミノ酸、タンパク質、脂質など、生命体に必要な分子に合成する唯一の方法が光合成

ほとんどの植物が光合成によって、炭素原子を三つ含む有機体を作る。

トウモロコシは、炭素原子を四つ含む有機体を作る。C4植物と呼ぶ。

 

炭素の安定同位体を空気から取り入れて食物連鎖に持ち込んだ植物。

窒素固定法による合成窒素が開発されるまでは、トウモロコシを栽培すると土壌の養分が枯渇してしまうので、豆類の輪作を行い、土壌に窒素を入れた。

 

アメリカ産のトウモロコシの60%は、家畜の飼料となり、その大半が食肉牛の飼料となる。

  

トウモロコシを与えれば、牛は短期間で太らせることができる。

しかも、霜降りになる。実際には筋肉内脂肪

 

アルゼンチンで美味なるステーキ肉になる牛は牧草のみで作られている。

 

本来、草しか食べない牛にトウモロコシが入った飼料を与えると病気になるので、抗生剤も与える。

 

まず、トウモロコシからコーン油を作り、水素添加されてマーガリンや加工食品に使われる。残ったミルスターチからグルテンと呼ばれるタンパク質を取り出して飼料に使う。さらに残ったスラリーからコーンスターチができる。コーンスターチからコーンシロップ(ショ糖の代用品)ができる。

 

大豆からイソフラボン

マイコプロテインから肉代用品

トウモロコシからレジスタントスターチ

 

レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)は、トウモロコシからつくりあげた消化不可能の新しいデンプン。

レジスタントスターチは体内では分解されないため、グルコースに変わることなく消化器官を通り過ぎる。これは糖尿病患者にとっては朗報だ。

 

19世紀はじめ、アメリカ人は朝昼晩、コーンウィスキーを飲んでいた。

これも工業化食物連鎖のため。余ったトウモロコシを処分するために、加工して、アルコールに蒸留することだった。

いまのアメリカはアルコール共和国から肥満共和国になった。

トウモロコシを高果糖コーンシロップにした。

安いので、コカ・コーラペプシも砂糖から高果糖コーンシロップに切り替えた。

人間は、大量の食べ物を出されると、通常の30%多い量を食べてしまう。

こうして、スーパーサイズのフライドポテトが生まれ、コークに引き継がれた。

 

マックナゲットは、ひとつの食品というよりも、いまから肉付けされるのを待つ鶏肉の抽象概念だ。

 

初期のオーガニック運動

・生産方式(化学物資のない農場)→ブラウンフード

・流通システム(反資本主義的な協同組合)

・消費方法(カウンターキュイジーヌ)

 

グリックマン農務長官曰く「オーガニックというラベルは、マーケティングの道具に過ぎない。それは食品の安全性を示すものではないし、栄養や品質の価値判断をするものではない」

 

穀物栽培は、化学・バイオテクノロジー業界、石油業界、自動車業界、製薬業界、アグリビジネス、貿易収支を支えている。

 

薬は動物の遺伝的な弱点を隠してしまう。

 

工業化食物連鎖は、化石燃料を消費し、あらゆるメジャーにお金がいきわたる循環システム。

 

アリス・ウォータースの取り組みが取り上げられていた。

 

穀物育ちに比べて、牧草育ちの肉・牛乳・卵は脂肪分や飽和脂肪分が少ない。

牧草育ちの動物には共役リノール酸が含まれるが、肥育場育ちの動物には見られない。

この脂肪酸には、減量やがん予防の効果がある可能性がある。

牧草育ちの肉・牛乳・卵は、オメガ3脂肪酸の含有量が高い。

オメガ3脂肪酸は、人間の健康に不可欠な役割を果たし、とくにニューロンつまり、脳細胞の成長と健康にかけがえのないものだ。

オメガ3脂肪酸に対してオメガ6脂肪酸の割合が高いと、心臓病のリスクが高まる。

 

ビタミンB12は発酵食品やサプリメントで補給できるので、人間の生存のために肉食はもう必要ない。