なんのガバナンスに取り組んでいるかはあえて触れませんが、
状況証拠からムーアのコアvs.コンテキストをベースにするのが自然の成り行きかな。しかし、日本人にはわかりにくい用語を選んでくれていますよね。
ムーアは、コアを企業の差別化を生み出す業務、コンテキストをコア以外の業務と定義しているわけですが、これってディファレンシエイタであり、ノンコアですよね。
で、ややこしいのは、
コアコンピタンス(企業が得意とする事業領域)
コアビジネス(企業の収益の大部分を占める事業)
ミッションクリティカル(企業の存続を左右する重要業務)
それぞれにコアとコンテキストがあることです。
要するに、コモディティ化した市場で、製品の高機能性で勝負してはだめだということですね。
ライフサイクルイノベーション(ISBN:479811121X)などをまとめると
企業の経営資源は限られているのでコアに集中し、コンテキストは積極的にアウトソーシングすべきである。しかし、単純にアウトソーシングできない領域もあるので、コントロールをかけつつアウトソーシングする「アウトタスキング」も必要である。
となり、
コア コンテキスト
ミッションクリティカル 内部留保 戦略的パートナにアウトソース
ノンミッションクリティカル 選択投資 コスト優先のアウトソース
ここまではBPRの世界で、BPMでは、
今まで「コア」であっても、しばらくすると「コンテキスト」になるので、
「コア」を定期的にチェックし、コアでなくなってきたら適宜コンテキストとして扱い、アウトソーシングしそれによって浮いた資源を新たな「コア」に投入するというサイクルを繰り返す
。
となる。