原書タイトルは"The Serendipity Mindset : The Art and Seience of Creating Good Luck"
つまり、グッドラックを創る理論と実践
→予想外の事態での積極的な判断がもたらした、思いがけない幸運な結果のこと
単に身にふりかかる偶然ではなく、点と点を見つけ、つないでいくプロセス。
→予想外に対してオープンな姿勢を身につける。
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セレンディピティの3つの類型
類型1.アルキメデス型:解決したい問題への予想外の解決法
・「既知の問題」あるいは困りごと(風呂の故障、理想の仕事探し)が解決することで、解決策は予想外のところから生まれる。
・起業家にとって偶然の出会いや予想外のユーザーからのフィードバックに基づいて方向転換するのは当たり前で、大企業でも起きている。
類型2.ポストイット型:別の問題への予想外の解決策
・問題を解こうとしていて、まったく違う、あるいは存在すら認識していなかった問題への解決策を偶然見つけることで、計画していたルートとはまるで違った方向に進むことになるが、到着するのがすばらしい場所であることに変わりはない。
・まったく新しい問題への予想外の解決策に対してオープンな姿勢を持っていると、予想もしていなかったような新境地が拓けることも多い。
類型3.サンダーボルト型:予想外あるいは潜在的問題へのたなぼた的解決策
・問題の解決策を探してもいない、意識的努力がまるで行われいない状況で起きる。
・空を走る稲妻(サンダーボルト)のようにまったく予想もしていなっかたタイミングで起こり、そこから新しい機会が生まれたり、それまで誰も意識していなかったタイミングで起こり、そこから新しい機会が生まれたり、それまで誰も認識していなかった、あるいは解決しようとしていなかった問題への解決策が生まれたりする。
セレンディピティの3つの特徴
・セレンディピティ・トリガー
ある人に何か想定外、あるいは普通ではないことが起こる。
・点と点の結合(バイソシエーション)
その人がトリガーをそれまで関りのなかったことと結びつけ、一見偶然のような出来事や出会いに価値があるかもしれないと気づく。
・洞察、イノベーション、新しい手法、問題への新たな解決策などの実現した価値は、もともと期待されていたものでも、誰かが探していたものでもなく、完全に予期せぬものである。
妨げになる4つのバイアス
バイアス1.予想外の要因の過小評価
バイアス2.多数派への同調による自己規制
バイアス3.事後合理化・知恵の功罪
バイアス4.機能的固定化にご用心
リフレーミング(枠組みの転換)によって、実現可能な出来事や状況を思い浮かべる
セレンディピティに向けてナッジ(そっと後押しする)する
未来は予測不可能だが、対処は可能
点と点がつながりやすい会話
・直面している問題について語り合う
・表面的事実を尋ねるのではなく、その背後にある理由、動機、課題を尋ねる。
反復的問題定義(IDEO)→改良し、試し、それを繰り返す
ポジティブ・デビアンス
ある集団の標準の中で、ポジティブに逸脱した結果を探す
隣り合う可能性理論
エコシステム内で起こるすべての相互作用によって、次に何が起こるかが決まる。
シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)は、エネルギーを宇宙に向けて放出するときに起こる。セレンディピティは能動的プロセスであり、偶然を意味するシンクロニシティとは異なる。
https://ssaits.jp/promapedia/method/oblique-strategies.html
・リミックス
・リブート
ブレネー・ブラウンの教え
弱さと勇気は表裏一体。弱さとは結果がどう転ぶかわからないときに、それを率直に伝える。
レジリエンス(困難をしなやかに乗り越え回復する力)を高める二つの方法
・過去の自分と向き合う能力を高める。
・視点を変える
オポチュニティ・エンジニアリング
→解説なし
「不確実な機会を評価し、成功の可能性を捉え、失敗を切り捨てるために工学的に可能な機会のみを選択する方法」ということか
出会いの四段階の絞り込み
1.多くのイベントに参加する
2.出席するイベントの数を減らす
3.新しいイベントに参加しない
4.以下のフィルターをかける
・参加するイベントにおいて。自分は誰かの役に立っているか
・他の参加者は、自分とかかわりがあるか。
・建設的で知的な会話が成立するか
セレンディピティ検索
類似性よりも関連性で検索
ラテラル(横の)・アカウンタビリティ
自分自身と仲間に対して説明責任を負う
心理的安全性を高める三つのステップ
・環境を整える
・発言を促す
・建設的に対応する