akon2.00βのよっぱらいの戯言

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LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略

 

 

前作が「人生戦略」であるのに対して、「行動戦略」。

 

イギリスやアメリカではリモートワークは生産性に悪影響を及ぼしていないが、日本では生産性が低下した。

https://voxeu.org/article/productivity-working-home-evidence-japan

 

AIとロボット工学は以下の効果の組み合わせで空前の進歩を遂げている。
ムーアの法則:コンピューターの処理能力が18ヶ月間に2倍のペースで上昇していく法則
ギルダーの法則:通信網の周波数帯域幅は6ヶ月で2倍になる法則
メトカーフの法則:ネットワークの価値は接続しているユーザーの数の2乗に比例する法則
ヴァリアンの法則:活用できるテクノロジーが多彩であれば、組み合わせて有益なものを生み出せる可能性が高まる法則

 

人間だけが人間の問題を解決できる。

 

これからの時代の可能性を開花させるための三要素

物語:自分の人生のストーリーを紡ぎ、そのストーリーの道筋を歩むこと。それは、人生に意味を与え、人生でさまざまな選択をおこなう際の手引きになるような物語でなくてはならない。
探索:学習と変身を重ねることにより、人生で避けて通れない移行のプロセスを成功させること。

→人は探索することに喜びを見出す。 ダニエル・ケーブル
関係:深い絆をはぐくみ、有意義な人間関係を構築して維持すること。

 

変えるべき考え方は、「年齢」「時間」「仕事」

現在バイアス
人は自然と近い将来のことを重要に考え、遠くの時間を軽視してしまう傾向がある

トンネリング
重要な資源が不足していると、その不安に支配されて、直近のことしか考えられなくなるということです。

 

プレゼンティズム

いかにもしごとをしていそうに見せかけるために、オフィスに長く滞在しがち

 

デジタル・アテネ

デジタルテクノロジーが古代アテネの奴隷のように、人間の退屈な仕事から解放する。

エリック・ブリニョルフソン

 

 

物語
「ありうる自己像」を描き出す

自分がいだいている基本的な前提を再検討する
・私のキャリアは突然終止符を打たれるのか
・私の思考は狭すぎていないか
・私は年齢に関して誤った思い込みをいだいていないか
・私は制度の変化を考慮に入れているか

時間配分を検討する
・私は時間を再配分できるか
・私は何を重んじて時間配分を決めたいか

 

探索
移行を成功させる
・私は十分に探索をおこなっているか
・私は人生の計画を修正するのに役立つ人的ネットワークを築けているか
人生のあらゆるステージで学習の機会を設ける
・私はどのように感じるか
・十分に学習できているか
・足場を築けるか
学習できる場を確保する
・学習に適した場をつくっているか
・どこに住むか


関係→あなたの人間関係づくり
人間関係に関する計画を点検する
・十分な時間を確保できているか
・どのような未来を望むかを明確に話し合ったか
・適応力を持てるか
コミュニティを大切にする
・コミュニティとの関わりに時間を費やす用意はできているか
・さまざまな年齢層の人たち一緒に過ごす用意はできているか

 

企業の課題
マルチステージの生き方を可能にする
・入社年齢を多様化する
・新しい退職の形をつくり出す
幸せで健全な家庭生活を支援する
・子育て社員への金銭的ペナルティ
・男性の子育てを支援する
・介護者を支援する
・柔軟性を重んじる文化をつくる
学びを支援する
年齢差別をなくす

教育機関の課題
・人間的スキルが重要になる
・STEMだけでは十分でない
・大人の学習が不可欠になる

 

先手を打つ

→私たちはいま、大きな変化の時代を生きている。変化の影響を逃れられる人はいない。
将来を見据える

→あなたがいま何歳だとしても、残されている人生は、過去のどの世代よりも長い。
「ありうる自己像」を意識する

→人生が長くなり、多くの移行を経験するようになれば、あなたの「ありうる自己像」の選択肢は大きく広がる。
可変性と再帰性を意識する

→あなたがどのように老い、どのような将来の選択肢を手にするかは、いまあなたがどのように行動するかによって決まる。
移行を受け入れる

→自発的な移行にせよ、不本意な移行にせよ、人生を大きく変えることはときとして難しい。

 

目次

アンドリューによる日本語版への序文

リンダによる日本語版への序文

【はじめに】

フランケンシュタイン症候群
・社会的開拓者になる覚悟をもつ
・どこにでもいる誰か
・本書の内容

〜第1部 人間の問題〜

【第1章】『 私たちの進歩』

テクノロジーの驚異的な進化

・機械は私たちの雇用を奪うのか?
・失業しないためにどのような能力が必要なのか?
・人間が機械に勝てる分野とは?

長寿時代の到来

・どうすれば、長く健康であり続けられるのか?
・家族と地域社会に及ぶ影響は?
・どうすれば、誰もが長く働き続けられるのか?

・医療システムはどうあるべきか?
・どうすれば建設的な世代間関係を築けるのか?

人間だけが人間の問題を解決できる

【第2章】『私たちの開花』

人生のあり方を設計し直す

・人間としての可能性を開花させる
・物語 自分の人生のストーリーを歩む

・探索 学習と変身を実践する
・関係 深い絆をはぐくむ

〜第2部 人間の発明〜

【第3章】 『物語 自分の人生のストーリーを紡ぐ』

年齢に対する考え方を変える

・老いるとはどういうことか?
・自分の年齢に対する考え方を変える
・他人の年齢に対する考え方を変える

時間に対する考え方を変える

・未来の時間をどう考えるか?
複利の魔法を味方につける

・「現在」しか目に入らない?
・仕事に関する「トンネリング」状態

仕事に対する考え方を変える

・「エンゲルスの休止」
・トムのジレンマ
・雇用の未来

流動性の高いキャリア

・長期化する職業人生
・余暇時間の増加

・新しい働き方
・「仕事」の概念が広がる

「よい人生」とは?

あなたの人生のストーリー

・「ありうる自己像」を描き出す
・自分がいだいている基本的な前提を再検討する
・時間配分を検討する

【第4章】『探索 ―学習と移行に取り組む』

探索と発見

・選択肢をもつことの重要性

生涯にわたって学び続ける

・何歳でも学ぶ
・大人はどう学ぶべきか?

移行を成功させる方法を学ぶ

・探索と調査をおこなう
・新しい進路に本格的に踏み出す
・人的ネットワークが変容する

新しいタイプの移行

・中年期の移行 みずからの生産性を維持するために
・高齢期の移行 よい老い方をするために

あなたの探索の取り組み

・移行を成功させる
・人生のあらゆるステージで学習の機会を設ける
・学習できる場を確保する

【第5章】『関係 深い結びつきをつくり出す』

家族

・結婚の時期が遅くなる
・子どもの数が減り、高齢の家族や親族が増える
・家族の就労パターンが変わる

支え合いの関係

・選択肢と向き合う
・ストーリーを共有する
・誰が子どもの世話をするのか?
・安定した基盤と互いに対する責任

世代

・世代間の公平 若者の状況は高齢者より苦しい?
・世代ごとのレッテル貼り

・世代間の違いは絶対か?
・世代のレッテルは有益か?

世代間の共感をはぐくむ

コミュニティ

・分断されたコミュニティ
・生涯を通じてコミュニティに関わり続ける
・コミュニティへの共感
  「無知のベール」のなかで考える

あなたの人間関係づくり

・人間関係に関する計画を点検する
・コミュニティを大切にする

〜第3部 人間の社会〜

【第6章】『企業の課題』

マルチステージの生き方を可能にする

・入社年齢を多様化する
・新しい退職の形をつくり出す

幸せで健全な家庭生活を支援する

・子育て社員への金銭的ペナルティ
・男性の子育てを支援する

・介護者を支援する
・柔軟性を重んじる文化をつくる

学びを支援する

年齢差別をなくす

・高齢の働き手の生産性を維持する

なぜ、企業が変わるべきなのか?

・機敏な働き手を擁することの重要性
・新しいタイプの「企業年金」とは

・消費者と社員のマッチング
・人手不足の時代が到来する

【第7章】『教育機関の課題』

・人間的スキルが重要になる
・STEMだけでは十分でない

大人の学習が不可欠になる

・大人のニーズを重視する
・柔軟性と自在性を高める
・年齢による区別をしない

・学位中心主義が揺らぐ
教育機関による誇大広告の罠

・積み上げ型で持ち運び可能なスキル証明
・誰もが学べる仕組みをつくる
・テクノロジーを最大限活用する

新しい教育のあり方

【第8章】『政府の課題』

悪い結果を避ける

・「職」ではなく、 「人」を守る
・不平等を生み出さない
・「劣悪な雇用」から人々を守る

・悪い経済的結果を防ぐ
・健康面での悪い結果を抑制する

好ましい結果を促進する

・将来必要となるスキルを身につけるのを助ける
・健康的に年齢を重ねることを後押しする
・長寿経済を築く

包摂に向けた課題

GDPだけにとらわれない思考
・政治システムをつくり替える

【おわりに】 未来へ向けて前進する

まとめ